2024年4月19日に発売となったテイラー・スウィフトのニュー・アルバム『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』、そして配信2時間後に15曲が追加された全31曲入りの『THE TORTURED POETS DEPARTMENT: THE ANTHOLOGY』が配信初日だけで既に様々な記録を打ち立てている。 この11作目のアルバムについて、国内盤CDの対訳を担当した池城美菜子さんによる11のキーポイントを掲載します。 <関連記事> ・テイラー・スウィフト「Cruel Summer」ファンとの絆が生んだ4年越しのNo.1 ・テイラー・スウィフト来日公演初日レポ:完璧だった45曲のアドベンチャー “愛と詩においてはすべてが正当化されるのです” 真夜中過ぎのさまざまな思いを曲にしたためた10作目『Midnights』から2年。明け方3時ヴァージョンまで出したのだから、そろそろ
ベン・フォールズ(Ben Folds)が選ぶ「音楽ファンなら持っておきたいピアノ・アルバム10選」。米サイトconsequence企画 ■Joni Mitchell - Blue 必聴曲「My Old Man」 「最初は、ピアノが本格的なポップミュージックの楽器として活躍したクラシック時代から。もうそこには戻ることはない。だから、この時代のものを選ばないわけにはいかない。ジョニ・ミッチェルの『Blue』をピアノ・アルバムとして気に入っているのは、完全にピアノではないこと。彼女は他の曲で他の楽器を演奏しているけど、基本的には主要な伴奏楽器1つと彼女の声なのです。決して、他の音を求めていない。たとえば、“My Old Man”という曲は、ピアノ演奏が完全に完璧だと思う。ピアノがオーケストラであり、バンドであり、多くのポップスのピアノのようにただ切り刻むだけでないところが素晴らしい。実際、とても
オービタル(Orbital)が選ぶ「誰もが持つべきエレクトロニック・アルバム10選」。米サイトconsequence企画 ■Kraftwerk - Computer World 必聴曲「Computer World」
レコード・CDに必ず(といっていいほど)付属しているライナーノーツ。日本ではSPレコードの時代から存在していますが、その昔は情報や資料も少なかったため、それはジャズ鑑賞には必要な付属品だったわけです。しかし、情報が豊かな時代になっても、ジャズのレコード・CDにはライナーノーツが作品の一部ともいえるほどの存在となって続いてきています。その必要性は人それぞれだと思いますが、なかには重要な資料や、(主役である)音楽とは独立した作品となりうるものもあり、レコード・CDという商品パッケージは、音楽だけではないひとつのメディアという見方もできます。 ただ、残念なのは、どんなに価値あるライナーノーツでもレコード・CDを買った人だけしか読めないということ。また、買って開けてみないと、筆者も内容もわからないというのも特殊ですね。音楽作品とは「別物」で(も)ありながら、レコード・CDが廃盤になればともに消えて
100を超える主要な音楽メディアの「2022年の年間ベスト・アルバム」を集計。ベスト・アルバム集計サイトAlbum of the Yearが集計版「2022年の年間ベスト・アルバム TOP50」を発表しています。 【集計ルール】 各メディアが発表した「2022年の年間ベスト・アルバム」のリストから、1位の作品に10ポイント、2位の作品に8ポイント、3位の作品に6ポイント、4〜10位の作品に5ポイント、11〜25位の作品に3ポイント、26位以降の作品に1ポイントをそれぞれ加算。ランク付けされていないリストの場合は、リストが10枚以下の場合は5ポイント、25枚以下の場合は3ポイント、25枚以上の場合は1ポイントをそれぞれ加算します。 現時点で108のメディアを集計。今後Album of the Yearの集計対象となるメディアがベストリストを発表した場合は、その分のポイントが加算されるため、順
NME Japanでは今年のフジロックフェスティバルでベスト・アクトの1〜15位を選んでみました。とはいっても、多くのアーティストが出演するフジロックです。すべてのアーティストを観ることはできません。なので、あくまで独断で、編集部で観たいと思ったアーティストのなかから、議論を重ねて、このランキングを作成してみました。みなさんのベスト・アクトとぜひ較べてみてください。 15位 アルトゥン・ギュン(7/31 FIELD OF HEAVEN) 今年のラインナップで最もフジロックフェスティバルらしいアクトだったと言ってもいいのではないだろうか? 知名度はそこそこだったとしても、ライヴを一目観ると、音楽を長年聴いてきた人たちの心が思わず掴まれてしまうようなアクトを、フジロックフェスティバルというのはいつも必ず用意してくる。3日目のフィールド・オブ・ヘヴンに登場したアルトゥン・ギュンはまさにそんなアー
オリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)が死去。夫のジョン・イースタリングが明らかにしています。73歳でした。 以下、オリビアのFacebookページで発表されたジョン・イースタリングの声明より 「デイム・オリビア・ニュートン=ジョン(73歳)は、今朝、南カリフォルニアの牧場で家族や友人に囲まれ、安らかに息を引き取りました。この大変困難な時期に、皆様にはご家族のプライバシーを尊重していただくようお願いいたします。 オリビアは、30年以上にわたり、乳がんとの闘いを通して、勝利と希望のシンボルとなってきました。 彼女の癒しのインスピレーションと植物療法の先駆的な経験は、植物療法と癌の研究を目的としたオリビア・ニュートン=ジョン財団の基金として引き継がれています。花に代えて、彼女の思い出をオリビア・ニュートン・ジョン財団基金(ONJFoundationFund.org
50 Paperclip People, 'Throw' (1994) 49 Zebra Katz feat. Njena Redd Foxxx, 'Ima Read (MikeQ & B. Ames Remix)' (2012) 48 Moodymann, 'Don’t You Want My Love' (2000) 47 KH (a.k.a. Four Tet), 'Only Human' (2019) 46 Azealia Banks feat. Lazy Jay, '212' (2011) 45 Diana Ross, 'I’m Coming Out' (1980) 44 Inner City, 'Good Life' (1988) 43 Gloria Gaynor, 'I Will Survive' (1978) 42 Nero, 'Promises' (2011) 41 Fr
いま「笑顔で最高って言えるか?」と問われたとして、「できない」と答えるほかないのは変わらないとしても、その理由は15年前とはまったく違うことであろう。疫病に戦争、出口の見えない国内経済の低迷……気が滅入るようなことを書いていると聞こえてきた。「まだ平気?」って。 坂本慎太郎の6年ぶりの新作『物語のように (Like A Fable)』を聴いていると、この世界から失われた本当になんでもない気の抜けた一日にトリップさせられるような感覚がある。たとえば表題曲では、旅や恋、生きていることを感じて脳内麻薬が出るような体験がもたらすドキドキが歌われ、音楽を聴いて心が浮き立つことそのものが表現されているように感じられる。もちろん、本作で歌われるのはただそれだけではないが。 私たちの生きる重く沈んだハードな世界で歌われるだけの必然性があり、そして一瞬でも楽しくなれるような、そんなギリギリのバランスのままポ
投稿日 2022-06-02 Author 柴那典 MUSIC 育てる 坂本慎太郎が前作から6年ぶりのアルバム『物語のように (Like A Fable)』をリリース。2020年のシングルとは異なる表情を持つメロウ&ポップな音世界を紡ぎあげた坂本に、その制作背景や海外とのつながりについて尋ねた。 坂本慎太郎が新作アルバム『物語のように (Like A Fable)』をリリースする。アルバムとしては前作『できれば愛を』から6年ぶり。2020年にリリースされた「好きっていう気持ち/おぼろげナイトクラブ」「ツバメの季節に/歴史をいじらないで」という2枚のシングルは、パンデミック拡大当初の混沌とした社会の様相にも通じるヒリヒリとしたムードも感じさせたが、「明るく、フレッシュで、抜けがいい感じにしたかった」と坂本自身が語る新作アルバムにはこれらの楽曲は収録されてはいない。レトロなアメリカン・ポップの
ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)は、どのようにサンプリングして「Block Rockin' Beats」を作ったのか? アルバム『Dig Your Own Hole』に収録されているこの曲では、バーナード・パーディ「Changes」、ザ・クルセイダーズ「The Well's Gone Dry」、Schoolly D「Gucci Again」をサンプリングしています。 サンプリング用の楽曲を備えたレコードストアのTracklibは、YouTubeで展開している「Sample Breakdown」シリーズの新作として、どのようにサンプリングしているかを視覚化して解説した映像を公開しています ■Sample Breakdown: The Chemical Brothers - Block Rockin' Beats
投稿日 2022-02-22 Author つやちゃん MUSIC 観察する 宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』について、文筆家・つやちゃんによるコラム。 宇多田ヒカルの8枚目のオリジナルアルバム『BADモード』が1月19日にデジタルで先行配信され、リリースされるやいなや、多くの称賛を集めた。そして2月23日にはCD版が発売される。デジタルリリースから約1ヵ月、改めてこの傑作について、気鋭の文筆家・つやちゃんにコラムを依頼した。 『BADモード』ジャケット 抑制された音数と音色の豊かさ ようやく、『BADモード』という作品に対し一歩引いて受け止められるようになってきました。 思えば、純粋な新曲は3曲だけだからということで私たちは高を括っていたのかもしれません。けれども――たとえば、「誰にも言わない」は「気分じゃないの(Not In The Mood)」のエンディングから連なることで全く
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く