銀座のジムに通っている。 たまにジムの話題になると「えっすごい」とか「カッコいい」とか言われることが少なくない。現実はまったくその逆で、お洒落でもなく、カッコよくもなく、地下で黙々と有酸素運動(たまに勢い余って無酸素運動)をするだけである。汗をかきシャワーを浴びて帰ることになるが、地下鉄の中では汗がずっと引かず、真冬なのに流れ出る汗を必死に車内で拭きまくる自分。銀座のジムと言えども実態はこんなもんである。 ただジムのおもしろいところは、来る時間がだいたい決まってくるので、なんとなく他の会員と顔見知りになるのである。もちろんボッチが基本なのだけど、少なくとも会釈やあいさつはするようになる。そしてとても薄いなりにも繋がりは構築されていく。 そのまま一人黙々と通うのでもいいのだけど、何かしらのきっかけで今まで以上に仲が良くなっていく時、逆に距離をおいたままの時、そこには様々なドラマがあったり、な