今から半世紀前、東京の下町の盛り場で立ち食い寿司屋に入った。「十円寿司」の看板通り、ネタは透けて見えるほど薄かったが、ねじり鉢巻きの職人が目の前で握り、レジに料金を告げるときは符丁を使った。回転寿司のはじめは1958年に東大阪市で誕生した「廻る元禄寿司」で、やがて全国に広がった。レーンの中の職人が注文を聞いてくれるので、町場の寿司屋のにおいが残っていた。昨今の回転寿司はタッチパネルで注文する
<<上司を説得したい、部下をうまく動かしたい、妻の機嫌を損ねずに話したい……ビジネスだけでなく、人生のあらゆるときに役立つ最強の伝える技術があります。 それが、「レトリック」。 レトリックは、あのハーバード大学をはじめ、欧米では最近注目が集まっています。アリストテレスからオバマまで、2000年にわたって世界のリーダーが使ってきた技術とはどんなものなのか。 ハーバード大学の必読図書トップ10に選出された『THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術』 の著者が、レトリックの基本ともいえる「好機を逃さない方法」を紹介する。>> 相手が「自分の意見になびくタイミング」を探せ レトリシャンも、母が時と場所をよく心得ていたことに感心するだろう。古代ギリシャ人は、まさにこのことを表す「カイロス」という言葉を使っていた。「説得する絶好のタイミングを逃さない技術」という意味だ。 教育者に〝教えど
(東京堂出版・3024円) 大人服をも自由にしたこどもと衣服 こども服を見るだけで、心にあたたかな火が灯(とも)る。サイズが小さいため可愛らしいと思うからだろうか、こどもが着る姿を想像して微笑(ほほえ)ましく感じるからだろうか。だが、そんな感情は、大人の自分勝手な甘い感傷に過ぎないらしい。本書は、英国のこども服の歴史をたどりつつ、社会史に新しい視点を提供する一冊である。 かつて、ほとんどのこどもは、生まれるとすぐに、長い布でぐるぐる巻きにされた。腕も一緒に巻かれることもあった。スワドリングというこの布で赤ん坊を巻き付けることは、幼児の背骨をまっすぐに保つと信じられていた。現在から見ると残酷にしか思えないこの風習は、古くは幼子イエスが「布で巻かれて」という記述が見られることから始まり、本書が執筆された一九七七年まで、程度こそ違え残存しているという。
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