リリース管理の役割――ITプロセスを円滑に回すために:初心者歓迎! ITIL連載講座(1/3 ページ) 今回は「リリース管理」を紹介する。「リリース管理」に関連登場する重要な3文字アクロニム(頭字語)には「DSL」と「DHS」がある。ITILの書籍を読むとDSLについてのみ書かれている場合が多いが、DHSも重要な考え方である。 「DSL」と「DHS」 「DSL(Definitive Software Library:確定版ソフトウェアの保管庫)」とは、変更が承認され、実環境にリリースされたすべてのソフトウェアのオリジナルコピーを安全に保管しておく書庫のことである。DSLは物理的な倉庫かもしれないし、大規模なストレージかもしれない。ここには古いバージョンのソフトウェアも保管しておき、リリースがうまくいかなかった場合の切り戻し(古いバージョンに戻すこと)に対応できるようにしておく。DSLは実環