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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (15)

  • 第157回 アルツハイマーの予防に効く?「40Hz」と「深い睡眠」の共通点

    今回紹介するのは認知症に関連する脳波リズムと脳のクリーニングに関する話題である。2016年に書いた第61回「脳の掃除は夜勤体制」のその後のブレークスルー研究の話を紹介したいと以前から考えていたのだが、すでに5年前の2019年に「Science」誌に掲載された研究であるため、いささか「古いネタ」になってしまい紹介しそびれていた。ところが今年3月に、米国マサチューセッツ工科大学が「Nature」誌に発表した非常にユニークな研究が正にこの領域に関するもので、相互に深い関連があるので改めて一緒に紹介したい。この領域とは脳のリンパ系である「グリンパティックシステム」である。 つい最近マサチューセッツ工科大学の研究者らが、アルツハイマー病モデルマウスを飼育箱に入れて、40Hzの発光ダイオードによる光刺激と、同じく40Hz/60デシベルの音刺激を同時に1時間与えたところ、脳内に蓄積したアミロイドβの除去

    第157回 アルツハイマーの予防に効く?「40Hz」と「深い睡眠」の共通点
  • 鳥を見たときにあなたの脳で起こること、野鳥の効能とは

    ネパールのボダナート寺院でハトに餌をやる人。新たな研究によると、都会にも農村にも生息する鳥たちは、メンタルヘルス増進に役立つ可能性があるという。(PHOTOGRAPH BY JAY DICKMAN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 今、あなたには鳥が見えるだろうか。鳥の声が聞こえるだろうか。もしそうであれば、あなたのメンタルヘルスは増進されているかもしれない。 学術誌「scientific reports」に10月27日付けで発表された研究によると、野鳥がいる場所にいることは、人の気持ちをよりポジティブにさせるという。 この研究に参加したボランティアは、2週間にわたって1日3回、スマートフォンのアプリを介してアンケートに答えた。質問の内容は、自分の周囲の環境と精神状態にかかわるものだ。収集されたデータからは、ある傾向が明らかになった。鳥に出合える人たちは、気分がよいと報

    鳥を見たときにあなたの脳で起こること、野鳥の効能とは
    Snowowl
    Snowowl 2022/12/05
  • めまい、混乱、言葉が出ない…コロナは軽症でも認知力低下の恐れ

    提供された脳を保存するための準備をする技術者。臓器サンプルは、新型コロナウイルス感染症、神経変性疾患、老化等が脳に与える影響を研究するために不可欠だ。(PHOTOGRAPH BY LUCA LOCATELLI FOR NATIONAL GEOGRAPHIC) 3日半も熱とせきで寝込んだエレナ・カッツァップさんは、新型コロナウイルス感染症から回復したものだと思っていた。米ロサンゼルスに住む作家で教師の彼女は、2022年1月末に感染したが、幸いにも軽症で済んだ。呼吸困難の症状や入院の必要はなく、数日で回復した。 「『元気になって当によかった』と口にしたことを覚えています」とカッツァップさんは言う。「その翌日に突然、症状が出たのですが、始まりは吐き気や腹痛、奇妙な物忘れだったので、一体どういうことなのかわかりませんでした」 カッツァップさんはその日以来、集中力の欠如を伴う急性の記憶喪失を経験し

    めまい、混乱、言葉が出ない…コロナは軽症でも認知力低下の恐れ
  • ピラニアに噛まれても平気、装甲ナマズのウロコの秘密を解明

    ナマズ目の魚コリドラス・トリリネアトゥス (Corydoras trilineatus)は、非常に硬いウロコで全身を覆うことにより、カミソリのような歯を持つ捕者の攻撃から身を守っている。(Photograph by Joel Sartore, National Geographic PhotoArk) 先日、米カリフォルニア州の研究室の水槽で、魚同士を対決させる実験「ピラニア vs コリドラス」が行われた。ピラニアは鋭い歯をもつアマゾンの肉魚、コリドラスはとぼけたような顔つきをした、体長3cmほどのナマズ目の魚だ。 ピラニアはコリドラスを水槽の隅に追い詰めると、大きく口を開けて1回、2回、最終的には10回噛み付いた。しかし、コリドラスはなんでもない様子で、身をくねらせてゆっくりとその場を離れていった。少しムッとしているように見えたが、どこも傷ついてはいなかった。(参考記事:「【動画】ピ

    ピラニアに噛まれても平気、装甲ナマズのウロコの秘密を解明
    Snowowl
    Snowowl 2021/02/13
    アマゾンの小さな戦車,コリドラス!
  • コロナワクチンでカブトガニに危機? 保護活動家らが危惧

    生き物の不思議な力 ナショナル ジオグラフィック日版2015年6月号で大反響のあった特集「マリファナの科学」をはじめ、驚きに満ちた生命の世界を存分に味わうことができる1冊。 定価:1,320円(税込) amazon 楽天ブックス

    コロナワクチンでカブトガニに危機? 保護活動家らが危惧
  • ペスト医師、奇妙な「くちばしマスク」の理由

    1656年に描かれたローマの医師。ヨーロッパにおける17世紀のペストの大流行の際、医師は、クチバシ付きマスク、革手袋、長いコートを着用し、感染を防ごうとした。不吉で象徴的なその姿は、今日でもよく知られている。(PHOTOGRAPH BY ARTEFACT, ALAMY) ペストはかつて、世界で最も恐れられていた病気だった。止める術などわかりようもないパンデミック(世界的な大流行)が発生し、何億もの人々が亡くなった。犠牲者は、リンパ節が腫れあがって痛み、皮膚が黒ずむなど、悲惨な症状に苦しめられた。(参考記事:「「黒死病」はネズミのせいではなかった?最新研究」) 17世紀のヨーロッパでは、ペストの治療にあたる医師たちは、独特な防護服を身にまとい、鳥のクチバシのようなものが付いたマスクを着用していた。以来、この格好は不吉なイメージを帯びるようになるが、それにしてもなぜこんな形のマスクを使ったのだ

    ペスト医師、奇妙な「くちばしマスク」の理由
  • 不死鳥のごとく復活したロンドン北部への旅

    英国ロンドン北部は活気を取り戻しており、それを支えるのがセント・パンクラス駅だ。近年、駅舎の改修も進められている。(PHOTOGRAPH BY GEORG KNOLL, LAIF/REDUX) 赤れんがの外壁とそびえ立つ時計塔――英国ロンドンを訪れたら、セント・パンクラス駅舎は見逃してはいけない。1860年代のビクトリア朝のネオ・ゴシック建築は、傑作と高く評価されている。 (参考記事:「2016年2月号 地下に眠るロンドン」) 実は、完成から100年後の1970年代、当時の国鉄は駅舎を解体し、土地を別の目的に使う計画を立てていた。そのとき、割って入ったのが、このビクトリア建築を愛する詩人だった。 この人こそサー・ジョン・ベッチェマンだ。同氏は後に英国の桂冠詩人に王家から任命されるほど、人気があった人物だ。ベッチェマンは、駅舎を救う運動を成功に導き、セント・パンクラス駅が欧州大陸へと向かう国

    不死鳥のごとく復活したロンドン北部への旅
  • 【連載】睡眠の都市伝説を斬る

    このところ急速な進歩を遂げた睡眠の科学だが、それだけに誤解も流布している。そこでNHK​「​きょうの健康」や「チョイス@病気になったとき」などでもおなじみの第一人者が都市伝説を一刀両断!睡眠の常識と非常識を科学の視点から紐解き、日々の快眠に役立つ確かな情報をお届けします。

    【連載】睡眠の都市伝説を斬る
  • 研究室に行ってみた。愛知医科大学 慢性的な痛み 牛田享宏

    3カ月以上の慢性痛をもつ人は、日に2000万人以上いるという。多くは腰痛や四十肩などだが、なかには日常生活に困るまでこじらせてしまう人もいる。実はとても不思議な「痛み」とその治療について教わりに、『慢性疼痛治療ガイドライン』の研究代表者も務めた名医、牛田享宏先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。愛知医科大学 慢性的な痛み 牛田享宏
  • 北極星、これまでの推定より近かった

    北極星を回る星の筋。地球の自転と長時間露光により、このような写真が撮れる。 Photograph by James Forte, National Geographic 北極星は大昔から船乗りたちを導いてきた。だが最新の研究から、この星と地球との距離が、これまでかなり過大に見積もられていた可能性があることがわかった。 北極星(ポラリス)が発する光の量を調べてきた国際研究チームの発表によると、北極星は実際には、従来考えられていたよりも30%太陽系に近く、約323光年の距離にあるという。 研究チームは、ロシアにある口径6メートルの望遠鏡を使い、北極星の光のスペクトルの分析と、表面温度と来の明るさの変化のデータから、太陽系とこの星の距離を計算することができた。 その結果によると、これまで認められてきた434光年という数字は大幅に修正されることになる。従来の数字は、1990年代に星の位置を測定し

    北極星、これまでの推定より近かった
  • モモンガは紫外線でピンクに光る、目的は不明

    生後3カ月のオオアメリカモモンガ(Glaucomys sabrinus)のオス。北米にすむモモンガ3種が紫外線の下でピンク色に光ることがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 脚を広げて木から木へ滑空する不思議な動物モモンガ。このほど新たな研究で、さらなる不思議な性質が見つかった。紫外線を当てると、明るいピンク色に光るのだ。 これは「生物蛍光」と呼ばれ、紫外線など一定の色(波長)の光を吸収し、別の色(蛍光)でそれを放出する性質。哺乳類ではあまり見つかっていないこの性質を、モモンガが持っていたことがわかった。これにより、何のために光るのかという新たな疑問が生まれると同時に、こうした性質が従来考えられていたよりも哺乳類の間で一般的である可能性も示された。(参考記事:「【動画】光る生きもの、鉄道虫からカラス

    モモンガは紫外線でピンクに光る、目的は不明
  • 研究室に行ってみた。東京農工大学 マイクロプラスチック汚染 高田秀重

    21世紀に入り、生産量が激増しているプラスチック。便利さの一方で、大量のプラスチックが海に流出し続け、近年は5mm以下の「マイクロプラスチック」にも大きな注目が集まっている。そこで、マイクロプラスチック汚染について早くから研究を続けてきた高田秀重先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。東京農工大学 マイクロプラスチック汚染 高田秀重
  • マイナス39℃の中を狩りに向かうコヨーテ

    Photograph by NIGIL H., National Geographic Your Shot 「マイナス39℃の世界では、指の感覚はほとんどなくなります」と、Your Shotメンバーの撮影者、ニギル・H氏は語る。「外気に触れている部分は、かじかんで麻痺してくるんです」。写真は、米国ワイオミング州のイエローストーン国立公園で、風の吹きすさぶ中を狩りに向かうコヨーテ。 この写真はナショナル ジオグラフィック協会の写真コミュニティ「Your Shot(英語サイト)」に投稿されたものです。

    マイナス39℃の中を狩りに向かうコヨーテ
    Snowowl
    Snowowl 2017/04/07
    こよーてすごい。
  • 研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    わたしたちの視覚には「色」がある。だから、色があるのは当たり前と思うかもしれないけれど、色覚を持たない動物も多い。なぜわたしたちには色覚があり、どのように進化してきたのか。魚類から霊長類まで、広く深く色覚を追究している河村正二先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    Snowowl
    Snowowl 2016/02/08
    魚の世界は超絶カラフル!
  • カラスが仲間の葬式をするって本当?

    知能の高いアメリカガラスは人間の顔を見分けることができる。オクラホマ州バートルズビルのジョージ・ミクシュ・サットン鳥類研究所で撮影。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) カラスの鳴き声を聞いて、愛する仲間の死を嘆いているように感じたことはないだろうか? 高い知能を持つカラスは命を落とした仲間の周りに集まる。今回はFacebookに寄せられた「ワタリガラスは仲間が死んだとき、葬式のようなものを行うと聞いたことがありますが、当ですか?」という質問に答えてみよう。 米ワシントン大学で生物学を研究するカエリ・スウィフト氏によると、カラス、カケス、カササギ、ワタリガラスなどカラス科の鳥は知能が高く、鳴き声で呼び合ったり、集まったり、命を落とした仲間がいることを知らせたりするという。 とはいえ、仲間の死を悼んでいるという

    カラスが仲間の葬式をするって本当?
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