リーダーが愚鈍であればメンバーがどれほど優秀でも組織は機能しない。 古今東西、その真理を裏付ける逸話には事欠かない。 日本の戦国時代にこのような事例を求めてみると、あるいは竹中重治(通称:半兵衛)の活躍が、これにあたるかも知れない。 その半兵衛が最初に注目を集めたのは、若干21歳の時だった。 羽柴秀吉の軍師として歴史に名を挙げた半兵衛だが、当時は織田家の宿敵・斉藤家に仕えていた。 そしてその主君は家督を継いでも一向に政務を顧みず、酒色に溺れ、その生活態度を注意する忠臣を遠ざけるなど、とても主君の器と言えるトップではなかった。 そのような日々が続く中、半兵衛はお家の存続に深刻な危機感を抱くようになる。 そしてあろうことか、ある夜、手勢わずか17騎を率いて龍興の居城である稲葉山城を攻め落としてしまった。 いわゆる、クーデターである。 役員が力不足だと組織はこうなる 話は変わるが、筆者は26歳で