さて。 またしても盤双六史上の凄まじい発見をしてしまったわけだが! 『百科全書 戸内遊戯方篇』は1883年に出版された。 海外の百科事典の翻訳で、そこに「バックガムモン」の項目があり、その真下に「雙陸」という文字が充てられている。 何気ない表記だが、ここは結構重要。 つまり訳者はバックギャモン紹介の英文を読んで、「これは雙六だ」と認識したということなのだから。当時知識の差はあれど、雙六はまだ忘れ去られたわけではない遊戯だったと考えられるのと同時に、雙陸という言葉を充てれば、それで読者が理解できると考えた可能性まである。(というか、雙六に対する説明がない以上、「雙六」で読者にも伝わったのだと思われる。ちなみに当時、同じ「すごろく」でも、「双六」は紙双六で、「雙六」は盤双六という使い分けがされていたようだ。今じゃあ混同されてるし、あー……このブログでもちょっとだけしか意識せずにあまり使い分けて