現代におけるフォントの数は和文フォントだけでも3000種類以上存在するといわれています。 そのなかでも特にゴシック体と明朝体は利用媒体が多く、新聞は明朝体、雑誌やWebの見出しはゴシック体で書かれていることが多く、生活になじみのあるフォントです。 この記事ではゴシック体と明朝体にフォーカスし、その歴史やそれぞれのフォントが与える印象について解説します。 またフォントを組み合わせた使い方やデザインに従事する私たちができることについても考えてみました。 ゴシック体と明朝体の歴史 フォントの代表選手であるゴシック体、明朝体はどのようにして生まれたのでしょうか。 ゴシック体はアメリカの書体家(デザイナー)が開発した書体、明朝体は中国の宋時代の木版印刷の発展から発生した文字です。 ゴシック体の誕生 15世紀の中期、ヨハネス・グーテンベルクの印刷技術から生まれたラテン文字が、後に「ドイツ・ゴシック」と