前回の投稿でも書きましたが、3月18-19日の日銀金融政策決定会合では、会合前や会合のさなかにリークが疑われるような詳細な政策変更に関する報道が相次いでいました*1。残念なことに、昨日の金融政策決定会合で発表された日銀の方針は正に事前の報道通りの内容でした。明らかに偶然の一致といったレベルではなく情報漏洩を疑うのが当然だと思います。 会合終了後の植田総裁の記者会見ではリークに関して何らかの質問があってしかるべきだと思っていたところ、東洋経済の黒崎記者から「今回、決定会合を前に、まあ、さなかにも政策変更を決めるという報道がありましたが、これは、例えば市場に織り込ませるというような総裁の意図するコミュニケーションでしょうか」という素晴らしい質問がありました*2。 ところが、これに対する植田総裁の答えは、「今回、一連の報道が、いつもではありますけれども、会合に先立ってあったという風に認識しており