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東京大学の石川正俊教授、奥寛雅助教らは、500分の1秒で焦点を合わせる液体レンズを使い、異なる奥行きの対象物すべてにピントが合った全焦点動画の撮影に成功した。一般的なカメラに同レンズを組み合わせ、8点に焦点が合った動画を毎秒1000枚撮影できた。立体的な対象物の奥行きを単一のカメラで正確に把握できることから、外科手術や3次元プリンターのスキャナーなどに応用が期待できる。 奥行き方向へ10ミリメートル間隔に等距離で並んだ六つの振り子のひもが揺れる様子を撮影。画像を合成して全焦点の動画を生成した。使用した液体レンズは、ピエゾ素子で液体に圧力を加えて高速に焦点距離を調整。液体同士の界面を高精度屈折面に使うことで高い解像度を出している。焦点距離の調節に移動機構を使わず、小型化でき生産コストも抑えられるという。 日刊工業新聞 http://www.nikkan.co.jp/news/nkx03201
宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、平成21年11月9日にご報告いたしました、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンの異常について、その対応策を検討してきました。その結果、今後の運用に対する見通しが得られましたので、イオンエンジンの状況を注視しつつ帰還運用を再開することとしました。 JAXAでは、4つのイオンエンジンについて、中和器の起動確認や流量調整等を実施してきました。その確認作業において、スラスタAの中和器とスラスタBのイオン源を組み合せることにより、2台合わせて1台のエンジン相当の推進力を得ることが確認できました。 引き続き慎重な運用を行う必要はあるものの、この状況を維持できれば、はやぶさの平成22年6月の地球帰還計画を維持できる見通しです。 今後もはやぶさの地球帰還に向けて、注意深く運用を続けてまいります。運用状況については,適時報告いたします。
米航空宇宙局(NASA)は7日、土星を囲む巨大な輪を赤外線宇宙望遠鏡「スピッツァー」で発見したと発表した。輪の半径は土星の半径の128〜207倍で、これまで最も大きかった土星のEリング(3〜8倍)に比べてはるかに大きい。 輪は、土星から600万〜1200万キロの先に、ほかの輪に比べて27度傾いて広がっており、厚さは土星の直径の20倍もある。氷やちりでできており、輪に沿って土星を回る衛星「フェーベ」から供給されたとみられる。 氷やちりの粒子は拡散している上に、太陽から遠いため、可視光望遠鏡で見るのは難しい。NASAの研究チームは「こんな輪が見つかるとは驚きだ。(肉眼で見ることができたら)幅は満月の二つ分になるだろう」とコメントした。(共同)
今日、太平洋戦争の激戦地、硫黄島の皆既日食中継から帰ってきた。硫黄島は、今なお各所に戦車や大砲の残骸、壕が残り、1万人以上の遺骨が眠るすさまじい島。栗林中将の執務室のある壕にも入った。身を狭めても通れない程の穴が地下に向かって延び、次第に蒸し暑さが増し、もう地上に戻れないのではないかと恐怖感すら覚える。言い古された言葉だがまさに地獄。よくぞこんなところに潜み戦ったものだ。 何の因縁か、その硫黄島が今回の皆既日食観測のベスト地点とわかり、国立天文台のチームのお世話になりつつ、自衛隊機で島に向かい、生中継にのぞむことになった。NHKスタッフは僕を入れてわずかに4人。重量や人数制限でこの数に絞り込んだのだが、通常あり得ないわずかな人数。装置とスタッフの不足で、東京からの映像の送り返しも見えず、コーディネーションの声も聞き取りにくい環境での中継だった。そして空からは突如スコールが降り、生放送の直前
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