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  • 朝ドラ『虎に翼』寅子が依頼人に避けられる本当の理由は? 結婚・出産しないと“非国民”の時代の生きづらさ | 歴史人

    NHK朝の連続テレビ小説『虎に翼』では第7週「女の心はの目?」が放送中だ。昭和15年(1940)10月、主人公・猪爪寅子(演:伊藤沙莉)は修習を終えて正式に弁護士となったが、1年経ってもクライアントに弁護を断られてばかりで燻っている。その背景には「結婚・出産してこそお国の為になる」という国策や、長年培われた「結婚して一人前」という既成概念が存在していた。 寅子は一向に弁護を担当できず、勤め先である雲野法律事務所の雲野(演:塚地武雅)には「結婚前のご婦人には頼みたいのは弁護よりお酌だろうなあ」とまで言われる始末。山田よね(演:土居志央梨)は「ふざけるな」と憤るが、これが当時の社会通念だった。 昭和16年(1941)、寅子らの先輩・久保田聡子(演:小林涼子)が女性弁護士として初めて法廷に立つというニュースに沸いたが、それは純粋に彼女の能力が認められたわけではなかった。久保田が結婚・懐妊してお

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    kjin 2024/05/18
    “そして寅子が依頼人に嫌がられるのも、単に「女性なんて信用できない」というだけでなく、「弁護するのが国策に反している未婚の女性弁護士だなんて」というのがある。場合によっては裁判自体が不利に働く可能性も
  • 歌舞伎役者だけではなく相撲力士も?「男妾」というお仕事 ~女は若い男を自分好みに仕込む~ | 歴史人

    三十歳の裕福な後家が、十七歳の奉公人に目を付け、性の手ほどきをした。その後は男妾(おとこめかけ)にして、思うがままに性を享楽している様子が図1である。 女にしてみれば、年若い男を自分好みに仕込み、性の奉仕をさせるわけで、至高の悦楽であろう。 男にしてみれば、女に性の奉仕をするのが仕事である。男妾はセックスワーカーと言ってよかろう。 春『艶葉男婦舞喜』(喜多川歌麿、享和2年)に、炬燵(こたつ)のそばで後家が男妾と情交している場面がある―― 「さあさあ、早く早く、ぐっと入れて。ああ、もうもう、入れぬ先から気が生き続けだ。ああああ」 「男妾もつらいものだ」 悦楽の追求に貪婪(どんらん)な後家の相手をしながら、男は内心で「男妾もつらい」と愚痴っている。 雇い主である後家の要求が強すぎるようだ。 戯作『東海道中膝栗毛』(十返舎一九・じっぺんしゃいっく 著)の大坂の場面で、次のような話がある。 船

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    kjin 2023/09/04
  • 芸者は芸を売るが体は売らない⁉「芸者」というお仕事 ~吉原芸者と町芸者~ | 歴史人

    江戸の芸者は大きく、吉原芸者と町芸者に分けられた。 吉原芸者は、遊廓(ゆうかく)吉原で働く者で、妓楼(ぎろう)の宴席に呼ばれ、三味線を弾いて座を盛り上げた。 町芸者は、吉原以外の場所で働く芸者である。岡場所はもちろん、盛り場の料理屋や、舟遊びをする屋根舟などに呼ばれ、三味線を弾いて酒宴を盛り上げた。 図1は、吉原芸者である。 左のふたり連れが芸者で、妓楼に向かう所であろう。先を行く男は芸者置屋の若い者で、手にかかえた黒い木箱は三味線箱である。 さて、芸者の方が遊女より上と思っている人は少なくないようだ。「芸者は芸を売るが、体は売らない」から、というわけである。しかし、身分の実態はまったく逆だった。 遊廓や遊里(ゆうり)では、あくまで主役は遊女であり、芸者は宴席における引き立て役に過ぎない。 芸者はけっして出しゃばってはならなかったし、客の男と深い仲になるなどもってのほかである。遊女の領分を

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    kjin 2023/09/04
  • 行商人を装った私娼「提重」 というお仕事【前編】 | 歴史人

    吉原は公許の遊廓である。そのため、吉原の遊女は公娼(こうしょう)だった。 江戸幕府は、吉原以外での売春、つまり私娼(ししょう)を禁じた。しかし、これはあくまで建前であり、実態は野放しに近かった。 江戸の各地には岡場所と呼ばれる私娼街がたくさんあり、公然と営業していた。町奉行所は見て見ぬふりをしていたといってよい。 ところが、天明七年(1787)に松平定信が老中に就任し、断行した政治改革――寛政の改革は、杓子定規そのものだった。私娼は厳禁され、江戸市中の岡場所はすべて取り払われた。 寛政年間の見聞を記した『梅翁随筆』(著者不詳)は、岡場所の取り払いは徹底していたと記したあと―― 夫より町に住て色を売る事あたはざるゆへ、女商人と成り提重へ菓子を入て、屋しきの部屋々々、辻番所に入来り情を商ふと成。此女を提重と異名して大に流行せしが…… と述べている。 来、提重(さげじゅう)は提重箱の略である。

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    kjin 2023/09/04
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