非常に共感できるところが多いあたり病んでいる自分を自覚する 「性格としての希死念慮」の提唱 苗村育郎 佐藤真紀 後藤優子 菅原純哉 秋田大学保健管理センター Key Word: 自殺親和型性格、希死念慮、空し型自殺、虚無感、自責感、絶望感 はじめに: 若者の自殺については以前から、「経済苦や病気を契機にした自殺は少なく、精神疾患によるものが多いほかには、性格素因に基づく自殺が多いのだろう」と言われてきた。 しかしそれが具体的にどのような性格を指しているのかについての詳論はこれまで議論されてこなかった(1)。 これは精神医学では精神疾患の議論が重きをなし、性格そのものについての追求が軽視されてきたことと関連していると、筆者は考えている(2)。 自殺と性格を結びつける議論は、個人の秘密に触れたり、自殺した人を傷つけたり、性格についての無責任な議論をしてしまう懸念を呼び起こすかもしれない。 統計
15歳から39歳までの各年代の死因の順位で、自殺が1位。厚生労働省が5月30日に公表した「自殺対策白書」(2017年版)の内容は、社会に衝撃を与えた。しかし国も手をこまねいているわけではない。 白書の発表に先立ち、5月15日には「新しい自殺総合対策大綱のあり方に関する検討会」(座長、本橋豊・自殺総合対策推進センター長)が、今後の「自殺総合対策大綱」の見直しについて話し合った「報告書」をまとめた。この大綱は、自殺対策基本法に基づき、政府が推進すべき自殺対策の指針を定める重要なものだ。 報告書は、地域の実情に応じた細かな施策をすることのほか、若者(40歳未満)を対象にした自殺対策も重視。さらに、自殺率を先進諸国水準まで削減する目標を設定している。「自殺総合対策大綱」が見直される方向性を検討した「報告書」のポイントについて厚生労働省自殺対策推進室に話を聞いた。(渋井哲也) ●検討会の報告書では
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