台風やゲリラ豪雨になると、JAFには多数の救援要請が寄せられる。中でも最も多いのが、「冠水車両の牽引」だ。 テレビニュースなどを見ていても、「行けるかな?」というドライバーが冠水路に無理に突っ込み、見ている方は「ダメダメダメ!」とハラハラ見守りながら、やっぱり途中でエンストしてしまっている車両が多い。 では、車は水深がどれくらいまでなら走れるのか? JAFに聞いてみた。 「車はある程度の冠水や浸水に耐えられるよう設計されていますが、一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端、つまり床面がつからない程度までになります。途中で車体が水に浮いて動けなくなったり、エンジンの吸気口が水を吸ったり、排気管がふさがれてエンジンが停止することもあります。また、絶対にやってほしくないことは、水が引いた後に車を取りに戻り、エンジンをかけること。破損や感電の恐れがあります」(広報担当者)