訳者まえがき この記事は2018年5月にComputing Community Consortium (CCC)主催で行われたワークショップ「量子コンピューティングの次のステップ:コンピュータサイエンスの役割(Next Steps in Quantum Computing:Computer Science’s Role)」の同名の報告書を、著者らの許可を得て日本語訳したものである。この報告書では、コンピュータ科学者が量子コンピューティングの進歩と、5つの主要な分野(アルゴリズム、デバイス、アーキテクチャ、プログラミングモデルとツールチェーン、検証)での主要な動向と研究ニーズ特定に、どのように貢献できるかを紹介している。 報告書で特定された研究ニーズは主に以下の通りである。 近未来的に実現可能な限られた量子ビット数と精度の制限の中で使える新しい量子コンピューティング(以降QC)アルゴリズム