文学に関するmthrsskのブックマーク (10)

  • 教授と遊民

    稿では、漱石門下生のうちで、例えば安倍能成や和辻哲郎など、帝国大学文科大学に進み、「教授」となった者たちに注目する。彼らは、戸坂潤によって批判を込めて「漱石文化人」と名付けられたが、そのさい重要なのは、戸坂が「(「門下的漱石文化」は)もはや漱石自身の文化的伝統とは必ずしも関係のない現象」であると述べていることだ。「漱石文化人」たちは学歴エリートでありながら、あえて世間的栄達を捨てた「高等遊民」あるいは反骨の若者として出発するが、やがて帝大に職を得、現状肯定的な文化の守護者、体制側の「教授」と見なされるようになった。また、堅実な「学者」にも独創的な「作家」にもなれなかったどっちつかずのディレッタントと批判されもする。稿は、こうした「漱石文化人」をめぐるさまざまな言説が近代日における大学観や作家観などを図らずもあぶりだしてしまう様子を示す。

    mthrssk
    mthrssk 2023/05/25
    “《特集 漱石現象》教授と遊民――「文科」のためだけの漱石―― 高田 里惠子”
  • カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ

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    カズオ・イシグロ語る「感情優先社会」の危うさ
  • Sir Kazuo Ishiguro warns of young authors self-censoring out of 'fear'

    Writers may be self-censoring because they don't want to be "cancelled", author Kazuo Ishiguro says.

    Sir Kazuo Ishiguro warns of young authors self-censoring out of 'fear'
  • 【第164回芥川賞受賞作】宇佐見りん『推し、燃ゆ』の魅力を語る。 - 週刊はてなブログ

    推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」 逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推し炎上し――。 「推しは命にかかわるからね」ーー作中の台詞が話題になった小説推し、燃ゆ』。アイドルを応援する10代の女性と、そんな彼女が推しているアイドル炎上という現代的なテーマを取り扱い、SNS上でも話題を呼びました。 作者の宇佐見りんさんは、2019年に『かか』で第56回文藝賞を受賞し、同作で第33回三島由紀夫賞を受賞。第42回野間文芸新人賞候補にも選ばれました。 第164回芥川龍之介賞受賞作品となった『推し、燃ゆ』について、はてなブロガーがその魅力を語ります。 感想はいわゆる「ネタバレ」的な記載が多く登場します。ご注意ください。 「あれ、これって私のことかもしれない」 「人間が生きていくために背骨に逃避するか?」 「推しを前にして自

    【第164回芥川賞受賞作】宇佐見りん『推し、燃ゆ』の魅力を語る。 - 週刊はてなブログ
  • コロナ禍はフィクションを二重にするのだろうか、という話(追記)

    趣味小説を書いているのだが、現代を舞台にした物語で日常を描いているときに、えーと…と一瞬悩んでしまうことがあって、それはコロナ禍をどう扱うかということだ。正確に言うと、コロナウィルスの影響で変わった日常の風景をどう描写するか、ということ。 例えばキャラクター同士がどこかで会をする場面を描こうとするとき、実情に即して描写しようとすると、それが2020年以降の現代である限り、何かを口にするときはマスクを外す、さらに、衛生に慎重な人物ならばその都度マスクをつけ直す、というのがリアルな風景になる。 特に、「単なる普通の飲み会」ってのやつは、もう描くのが難しそうだな、と思う。現代を舞台にしている限り、複数人が集まって(5人以上? ですか?)、呑気に酒を飲んでべて…というのは、リアルでは、もはや当たり前に許される風景ではなくなってしまった。 飲み会の様子を何も考えずに書くと、自動的に、意識の低い

    コロナ禍はフィクションを二重にするのだろうか、という話(追記)
  • 「論理国語」は「本が読めない人」を育てるのか? #論理国語 #国語教育 - ozean-schlossの綴方(仮称)

    たまたま読んだこの記事に強い違和感を持った。私の観測範囲では、この記事に批判的な見解がほとんどみられないため、僭越ながらブログとしてまとめてみた。(10年ぶりのブログである) diamond.jp 先に断っておくと、私はこの記事の見解には総じて批判的だが、高校の国語で文学を読ませる意義そのものは理解している。ただし、私は文学についてはかなりドライなところがあるため、文学を愛好する方にはかなり違和感のある文章になるのではないかと危惧する。このブログを読まれる方がどれだけいるかわからないが、この点についてはご容赦いただきたい。 この記事の要点を私なりにまとめるとこうなる。 学習指導要領の新課程で「現代文」に代わり「論理国語」(実用文中心)と「文学国語」(文学中心)の選択になる。多くの高校で「論理国語」が選択されることが予想され、高校の国語で文学に触れる機会が減る。 記事の発信者、榎博明氏によ

    「論理国語」は「本が読めない人」を育てるのか? #論理国語 #国語教育 - ozean-schlossの綴方(仮称)
    mthrssk
    mthrssk 2020/08/16
    "私が文学に対しドライなのは、文学に影響を受けたの人間が、教養ある人間ならば言わない/しないであろう言動を幾度となく見ているから"
  • 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 「文藝評論家」小川榮太郎氏の全著作を読んでおれは泣いた | 高橋源一郎 | Webでも考える人 | 新潮社

    9月21日・金曜日の夜、「新潮」編集部から電話がかかってきた。おかしいな、と思った。今月は締め切りがないはずなんだが。イヤな予感がした。おれは、少しの間ためらった後、電話に出た。案の定だ。「新潮45」問題について書いてくれ、というのである。確かに、おれは、その問題についてツイッター上で少しだけ発言をした。それだけだ。面倒くさいし、何のためにもならない。一晩考えさせてくれ、といっておれは電話を切った。でも、おれは引き受けることになるだろう、と思った。「面倒くさくて何のためにもならないことは引き受けろ」は、高橋家の家訓なのである。 書くことを引き受けてすぐ、「新潮45」の休刊が決まった。この問題については、考えなければならないことが多すぎる。休刊の是非、雑誌や出版社、あるいは著者のあるべき姿、休刊の直接的な原因となったであろう小川榮太郎氏の論文の問題点、当該特集号の各投稿それぞれが抱えている異

  • Amazonで自費出版した本が文学賞候補に選ばれたことにフランスの書店団体が抗議の声を上げる

    By Arslan 既存の出版会社を通さず、Amazonのオンデマンド出版サービス「CreateSpace」で自己出版した書籍がフランスの文学賞「ルノードー賞」の候補に選ばれました。まさに新たな出版の形を予感させるできごとであるわけですが、これについてフランス全土にある独立系の書店を代表する団体が、賞を運営する団体とAmazonに対して抗議の声を上げています。 SLF : Syndicat de la librairie française | Le SLF alerte les jurés du Prix Renaudot sur les conséquences de la sélection d'un livre autoédité par Amazon | http://www.syndicat-librairie.fr/le_slf_alerte_les_jures_du_pri

    Amazonで自費出版した本が文学賞候補に選ばれたことにフランスの書店団体が抗議の声を上げる
  • ク ラ リ ッ サ

    ク ラ リ ッ サ サミュエル・リチャードソン作 渡 辺  洋 訳 ・表紙(2015年5月5日) ・はしがき(2015年5月7日) ・主要登場人物(2015年5月6日) ・第1巻(2015年5月7日) ・第2巻(2015年5月9日) ・第3巻(2015年5月8日) ・第4巻(2015年5月8日) ・第5巻(2015年5月8日) ・第6巻(2015年5月8日) ・第7巻(2015年5月9日) ・第8巻(2015年5月9日) ・『知恵に寄する頌歌』 楽譜、演奏(2005年5月6日) ・所感集目次(2012年6月10日) ・訳者あとがき(2015年5月9日) 2015年5月更新 Clarissa by Samuel Richardson translated to Japanese by Hiroshi Watanabe, Professor Emeritus, Hokkaido Univers

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    mthrssk 2018/08/30
    うおおなんじゃこりゃ。リチャードソン『クラリッサ』全訳。
  • 大正12年に書かれた「小説家番付」一位がまさかの人だったり人選がえらい面白い

    笹井 @swimin15 アリシマブラザーズが3人とも入ってるの凄いなって思うし、逆にカン先生は当時売れていたはずなのになんで入っていないんだろう?地属性vs水属性のキクチ対決に敗れて欄外になってしまったのだろうか… 2018-05-26 17:48:53 笹井 @swimin15 これの全編はデジタルコレクションで見れます。 作家の他にも定番の長者番付から武将番付、名刀番付、ご飯番付、嘘番付とかなんでこれを番付にしようと思ったんだろ…ってのがたくさん載ってて時間泥棒でした。 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… 2018-05-26 18:00:26

    大正12年に書かれた「小説家番付」一位がまさかの人だったり人選がえらい面白い
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