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ブックマーク / sakstyle.hatenadiary.jp (8)

  • 外部のなさとしてのセカイ系 - logical cypher scape2

    『社会は存在しない』を読んでいて考えたことなどを書いていく。 『コードギアスR2』と『ダークナイト』 笠井は、「セカイ系と例外状態」の中で『コードギアス』を画期的な作品だとしたうえで、R2のラストについても論じている。例外状態において親殺しによる成熟は不可能である。それは社会という秩序が予め失われているからであり、父を殺したところでその末に登録される社会領域はない。ルルーシュもまた、父を殺しても秩序へと回復することができない。 ルルーシュは、汚辱と罪を背負っている。皇帝になることは自ら否定した父の姿を反復することに他ならず、秩序の再建のためにはルルーシュは去らねばならない。これは、オイディプス神話における予言の自己成就的な状況でもある。 例外状態の収束のために、例外状態における汚辱を自らに集中させて去るのである。 ところで、渡邉の議論はアメリカ映画にも及ぶ長いリーチをもつものであるが、収録

    外部のなさとしてのセカイ系 - logical cypher scape2
    mfluder
    mfluder 2009/07/15
    "ルルーシュやバットマンの最後の選択にはどこかナルシスティックなヒロイズムを嗅ぎ付けることが可能だからではないか。 おそらくそれは、彼らが最後に外部へと去ってしまっているからだ"
  • 稲葉振一郎『社会学入門』 - logical cypher scape2

    あとがきによると、稲葉振一郎の勤める社会学部1年生向けの授業を元にしたとのことで、元々一般教養科目としての性質があったようで、「社会学」入門であると同時に一般教養である。 一般教養であるって、よくわからない言い方になってしまったw 全部で14講に分けられているのだけれど、格的に「社会学」の話になるのは実は第9講から。 例えば、最初のいくつかは理論とは何かとか、方法論的個人主義と方法論的全体主義の違いについてとか、もちろん社会学と絡めて語られているけれど、より一般的な考え方の話であるし、第7講と第8講のモダニズムの話は、いわゆる前衛芸術や社会学以外の学問の話となっている*1。 大学の授業というのは、結局先生の専門をがーっと話されたりするので、1年生の時にこうやって包括的な話をしてくれる授業があるのは、大変よいのではないかなと思った次第。 社会学なのに全然社会学の話しないじゃねーかって思った

    稲葉振一郎『社会学入門』 - logical cypher scape2
  • 『ダークナイト』 - logical cypher scape2

    結局、見に行きそびれてしまったなーと思っていたのだが、調べてみたらまだやっていたので、ギリギリ滑り込む感じで見てきた。 ほんとこれは、劇場で見てよかった。 もちろん、ジョーカーが素晴らしいのだが、アクションシーンやら演出やら最後のシーンやら諸々がかっこいい。 まず、冒頭のジョーカーによる銀行強盗シーンにおけるジョーカーの鮮やかな手口や、序盤の方でいきなり香港へ行ってしまうバットマンのアクションシーンとかがいいなあと思う。 いやー、カメラがぐるんぐるん動き回る。 このカメラをぐるぐる回しちゃうのは、マトリックスあたりから普通になって、今では邦画でも見られたりするけど、やっぱり何かすごいなーというか好きな演出。 ゴードン、ハービー・デント、バットマンが初めて一堂に会する屋上で、カメラがぐるりと回る。僕は実はバットマンシリーズって全く見ていないので、このシーンを見たときにはまだこの3人の役回りが

    『ダークナイト』 - logical cypher scape2
  • カール・シュミット『政治的ロマン主義』 - logical cypher scape2

    19世紀ドイツの、ロマン主義を痛烈に批判している。 決断主義とかの話はしていなかった。 『日浪曼派批判序説』を書いた橋川文三による翻訳。 19世紀ドイツのアダム・ミュラーとフリードリヒ・シュレーゲルという二人のロマン主義者が、主に批判の対象として挙げられ、細かに分析されている。 ものすごく簡単に言ってしまうと、こいつらは口ではフランス革命ってすげーとか言ってるけど、実際には現状維持派というか、自分たちでは特に何もせずに、あちこちにいい顔してる奴、という感じである。 で、とにかく口が上手い、というかレトリックが上手い。言ってしまえば、ロマン主義というのは、そのレトリックこそが質である、ということかもしれない。 第一章では、外部的状況ということで、ミュラーやシュレーゲルが一体どういう人たちで、どういう政治的な成果があったか、というかなかったか、ということが書かれている。 第二章は、ロマン

    カール・シュミット『政治的ロマン主義』 - logical cypher scape2
  • 森毅『数学の歴史』 - logical cypher scape2

    古代ギリシアから戦後までの数学史を200頁ちょっとにおさめてある、コンパクトなで、ぐいぐい読ませる筆致で、一気に読めてしまった。 数学歴史とあるが、同時に世界史でもあるし哲学・思想史でもあるし科学史でもある。 というわけで、数学の門外漢であっても入っていきやすい。 著者なりの歴史観なり哲学なりを感じさせるので、人によっては違和感があるかもしれないが、僕としてはむしろ物語的な面白さというか読みやすさとなった。 直接、筋とは関係しないけど かつての剣貴族にかわって法服貴族の層が進出しはじめる。この層が、この時代の文化を代表する。もちろん、その一方でダルタニアンやシラノの羽根飾りを忘れるわけにはいかないが。 その頂上のヴェルサイユ宮では、ベルリンからパリに来たラグランジュに、マリー・アントワネットが美しい白い手をさしのべていた。 二十年の生涯を恋と革命と数学に捧げて決闘に散った、天才少年ガ

    森毅『数学の歴史』 - logical cypher scape2
  • 『コードギアス反逆のルルーシュ』 - logical cypher scape2

    この時期にコードギアスの感想を書くと、今やっているさいちゅうのR2の感想かと思われそうだが、R2はまだ見ていない*1。 最初にこんなこと書くのも何だか逃げみたいだが、僕はアニメには詳しくない。詳しくないので、アニメとしてどうのこうのということは、書きようがない。ここでは、わりとベタに作品で描かれている内容に対して書くつもり。 それから、ネタバレしまくりなので、その点もご注意を。 ブリタニア帝国に支配された日で、主人公のルルーシュは学生生活を送りつつも、その裏で黒の騎士団を率いて、反ブリタニア闘争を行っている。 ルルーシュの親友であるスザクは、日人ではあるものの、帝国軍人として黒の騎士団と度々相対する。 ルルーシュとスザクは、無二の友人であるのにもかかわらず、お互いに戦わなければならないという関係にある。 さてこの話の設定を見れば、まず一目瞭然なのが、これが第二次大戦後の日のやり直し、

    『コードギアス反逆のルルーシュ』 - logical cypher scape2
  • 削除しました- logical cypher scape

    2012年2月15日、はてなの法務担当を通じて西塚氏より削除依頼が来ているという連絡を受けたため、当記事を削除しました。 西塚氏側は、当記事のある表現が侮辱的表現であるため削除依頼したとのことですが、私には、その表現を侮辱として使った意図はありませんでした。 とはいえ、削除に応じない理由も特にありませんので、削除することといたしました。

    削除しました- logical cypher scape
  • もっかいPerfume - logical cypher scape2

    というわけで、ここ数日でまともに聞いてる音楽はyoutubeのPerfumeだけ、とかいう。 『リニアモーターガール』 『エレクトロワールド』 『コンピュータドライビング』 が、お気に入り(上リンク先はyoutube)。 『コンピュータドライビング』って曲だと、あの腕をぐるぐる回す振りとかが好きだったりするわけですが、 わけても、惹かれるのは、のっち……じゃなくてですね(実際この時ののっちは可愛いんですけど) 「次は地上戦でしょ」 って歌詞。 歌詞の全文を読むと、恋のライバルに対する宣戦布告といったところなのでしょうが 普通に聞いているときは、歌詞の中身まで聞き取ってなどいないので、突然「次は地上戦でしょ」って耳に入ってくる。 以前、http://d.hatena.ne.jp/sakstyle/20060518/1147966885で、「男の子がやる気になるもの、それはヒーロー(戦争)、ギ

    もっかいPerfume - logical cypher scape2
    mfluder
    mfluder 2006/09/22
    perfumeを語る"デジタル音楽にのって、女の子から「次は地上戦でしょ」って言われたら、そりゃもう戦うしかない"
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