企画展「没後100年・富岡鉄斎」が、富山県水墨美術館にて、2024年7月12日(金)から9月4日(水)まで開催される。京都国立近代美術館でも開催される巡回展だ。 文人画家・富岡鉄斎の画業と生涯富岡鉄斎 《富士山図》 明治31年(1898年) 清荒神清澄寺 鉄斎美術館 [後期展示予定]市井の画家として生き、「最後の文人画家」と称された富岡鉄斎(とみおか てっさい)。幕末の京都に生まれた鉄斎は、幅広い学問とさまざまな流派の絵画を学び、深い学識を背景に豊かな画業を展開した。 富岡鉄斎 《富士遠望図・寒霞渓図》 明治38年(1905年) 京都国立近代美術館 [前期展示予定]鉄斎は、「万巻の書を読み、万里の路を行く」を肝に銘じ、日本全国を旅して優れた景色を訪れている。こうして理想の山水を思いえがき、大胆かつ自由に表現した鉄斎の絵画作品は、同時代の画壇の巨匠や京都・大阪の町の人々ばかりでなく、若い画家