今年の桜の開花は、当初全国的に平年より早まると見られていましたが、結果的に西日本や東日本では平年より遅れて開花発表となった所がほとんどでした。また、記録的に開花が早かった昨年と比べ、今年は開花が10日以上遅くなった所も目立ちました。開花が遅れた原因は主に2つあり、「休眠打破」と「3月の低温」が影響し、花芽の生長を阻んだと考えられます。 今年の冬は暖冬で、西日本や東日本では平年より気温が高めで経過しました。冬の間、一時的に厳しい寒さに見舞われた日もありましたが、今年の冬は寒さによる蕾(花芽)の目覚め(休眠打破)が十分ではなかった可能性があります。 休眠打破とは、桜の生長を進めるスイッチのようなものです。桜の蕾(花芽)は、冬に入る前にいったん休眠し、成長を止めますが、その後冬の厳しい寒さによって再び目を覚まし、そこからは春の暖かさによって成長していきます。つまり、蕾(花芽)は、冬の厳しい寒さに