漫画などの海賊版対策で、政府が違法ダウンロードの対象を著作物全般に広げる著作権法改正を検討していることを巡り、漫画家らでつくる日本マンガ学会や有識者が8日、国会内で集会を開いた。創作活動に悪影響が出る懸念や、インターネット利用者への萎縮効果などの弊害があるとして、違法対象の拡大に反対の姿勢を示した。 漫画家の赤松健さんは集会で「ネット上の著作物を集めて創作の参考にしている。全ての著作物を違法対象とするのは行き過ぎだ」と批判。 漫画の海賊版による被害の拡大が指摘されているが、集会では「違法ダウンロードの対象拡大では、海賊版対策に効果はない」との意見も出た。