オリックスは29日、北海道函館市で今月1日に運転を始めた「南茅部地熱発電所」を報道陣に公開した。地下から取り出した蒸気や、熱水を直接利用してタービンを回す一般的な地熱発電と違い、熱エネルギーで水より沸点の低いガスを沸騰させる「バイナリー方式」を採用し、比較的低い温度で発電できるという。 同社によると、設備容量は6500キロワットで、同方式の発電所としては国内最大規模。耐久性が高く、長時間稼働できるポンプを導入し、最大1万3640世帯分の電力を供給できるという。
オリックスは29日、北海道函館市で今月1日に運転を始めた「南茅部地熱発電所」を報道陣に公開した。地下から取り出した蒸気や、熱水を直接利用してタービンを回す一般的な地熱発電と違い、熱エネルギーで水より沸点の低いガスを沸騰させる「バイナリー方式」を採用し、比較的低い温度で発電できるという。 同社によると、設備容量は6500キロワットで、同方式の発電所としては国内最大規模。耐久性が高く、長時間稼働できるポンプを導入し、最大1万3640世帯分の電力を供給できるという。
函館バス(北海道函館市)で労働組合活動への報復人事で配置転換を命じられたとして、組合員4人が損害賠償を求めた訴訟を巡り、慰謝料計550万円の支払いなどを命じた裁判所の判決に会社側が応じず、函館地裁が森健二社長の預金を差し押さえる命令を出したことが21日、組合側代理人弁護士への取材で分かった。決定は16日付。 函館地裁は昨年10月、配置転換が不当労働行為に当たるとして、会社と森社長に賠償を命じる判決を出した。札幌高裁も先月25日、一審判決を支持し、会社側の控訴を棄却した。 組合によると、会社側が賠償に応じなかったため、今月9日、地裁に差し押さえを申請した。 高裁判決によると、4人は函館市内の営業所に勤務していたが、2021年11月~22年2月、出勤に長時間かかる市外への異動を命じられた。組合書記長の懲戒解雇を巡る訴訟でも会社側は命じられた賠償に応じず、函館地裁が今月9日、森社長の自宅の強制競
JRグループ6社は17日、新幹線などを活用した即日輸送サービスの様子を報道陣に公開した。乗客を乗せた車内の空きスペースに生鮮品などを載せて運び、新幹線輸送の速達性などをアピールした。 新幹線を使った輸送サービスは令和3年からJR東日本などで始まった。今年4月にJR東海が新たにサービスを開始し、北海道の新函館北斗駅から九州の鹿児島中央駅までの全新幹線区間でネットワークがつながった。JR各社が連携することで、即日輸送ニーズに応える狙いだ。 17~18日の2日間は、東京駅に全国各地の特産品を即日で運び販売するフェアを開催する。この日は、伊勢名物の「赤福餅」や北海道のアスパラガスなどの新鮮な青果が届けられ、駅構内のイベントスペースに並んだ。 JR東日本マーケティング本部の堤口貴子マネジャーは、新幹線輸送のメリットを、速達性に加えて「時間に正確で輸送本数が多い」ことだと話した。青果や水産品、薬などの
北海道新幹線の延伸区間「新函館北斗―札幌」を建設している鉄道建設・運輸施設整備支援機構の藤田耕三理事長は8日、予定していた2030年度末の開業が困難になり、数年単位で遅れると表明した。工事が難航しているのが理由。斉藤鉄夫国土交通相に報告後、記者団の取材に応じた。 新函館北斗―札幌は約80%がトンネル区間で難工事が多い。21年7月には、掘削中に巨岩が見つかって中断し、再開まで2年以上を要した。地質が悪い区間での追加工事なども発生しており、国交省は22年12月、工事の遅れが最長4年になったと明らかにしている。 早期の開業には作業員の確保も課題となる。北海道では千歳市で大規模な次世代半導体工場の建設が進んでいるほか、今年4月からは建設作業員の時間外労働の上限規制が始まった。今後はさらに状況が厳しくなる恐れがある。
JR北海道は29日、北海道新幹線の一部列車で青函トンネルを初めて最高速度の時速260キロに引き上げて走行した。通常は共用する貨物列車の安全確保のため160キロに抑えているが、旅行客が増える大型連休に合わせ、トンネル内ですれ違わないようダイヤを調整。新函館北斗―東京間は最速3時間52分と、従来より約5分短縮される。 JR北海道によると、高速化は29日のほか、5月4~7日にも実施予定で、始発から午後3時半ごろまでの1日15本前後が対象。JR貨物によると、連休中は運ぶ荷物が比較的少なく、ダイヤが調整しやすいという。 家族旅行先の青森県から新函館北斗駅に着いた北海道夕張市の馬渕知美さん(55)は「車内アナウンスで260キロ走行と知った。本当に速くて便利」と満足げに話した。 JR北海道は、お盆や年末年始にも速度の引き上げを検討している。
函館バスから組合活動を理由に懲戒解雇されたのは不当だとして、私鉄総連函館バス支部の大岩伸一書記長(58)が地位確認などを求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は19日、同社側に解雇の無効と55万円の支払いを命じた1審函館地裁判決を支持し、会社側の控訴を棄却した。 佐久間健吉裁判長は解雇について「会社に不当労働行為の意思があった」と新たに認定。代理人の倉茂尚寛弁護士は「より違法性を強調する判決」だと評価。大岩氏は「高裁判決を真摯に受け止め、速やかに是正してもらいたい」とコメントした。 函館バスは「担当者が不在で答えられない」と回答した。 判決によると、大岩氏は組合活動のために組合員に不正に休暇を取得させたとの理由で令和2年11月に解雇された。
北海道函館市で7日、海岸にイワシなど大量の魚が打ち上げられているのが見つかった。道庁の担当者は、イルカやマグロなどの捕食者に浅瀬へ追い詰められ、密集状態となったことで酸素が不足して窒息死した可能性があるとみている。 市によると、同日午前9時半ごろ、沿岸部の支所職員から「海岸に大量のイワシが打ち上がっている」と連絡があった。約1キロの範囲で確認され、イワシのほかサバも交ざっていた。 北海道によると、腐臭が近隣の住宅地に及ぶ懸念があるほか、死骸が分解される過程で海中の酸素濃度が低下し、他の生物にも影響する可能性があるといい、市とともに対応を急ぐ。 北海道函館市の海岸で、大量に打ち上がっているのが見つかったイワシやサバ=7日夕近くの50代男性は「沖の方でイルカがはねていたので、追われていたのではないか」と推測した。
北海道西端の奥尻島が強い揺れと大津波に襲われた北海道南西沖地震(平成5年)から、30年が過ぎた。 死者202人、行方不明者28人。地震発生から津波襲来までの時間が短かったことが、人命被害が大きくなった最大の要因である。一方、その10年前(昭和58年)に起きた日本海中部地震を教訓に、強い揺れの直後に避難を始め、助かった島民も多かった。 津波浸水域で地震の揺れを感じたら、津波警報などの発表を待たず、直ちに高台などへの避難を始める。「揺れたら避難」という津波防災の鉄則を、改めて心に刻みたい。 奥尻島直近を震源とするマグニチュード(M)7・8の地震が発生したのは7月12日午後10時17分。その5分後に津波警報が発表された。日本海中部地震では14分かかった地震発生から警報発表までの時間は大幅に短縮されたが、津波の第1波は地震発生の2~3分後に奥尻島を襲った。 気象庁によると、現在は緊急地震速報の技術
北海道函館市を中心に展開するコンビニ、ハセガワストアの「やきとり弁当」が8月で誕生から45年を迎える。ご飯にのっている串焼きに使われているのは豚バラ肉。地元出身の人気バンドGLAYのメンバーが紹介したことで全国的に注目され、2000年代からファンの「聖地」の一つとなり人気に火が付いた。商品部次長の住谷真樹彦さん(60)は「ぜひ函館を訪れ、作りたてを食べてほしい」と話す。 1978年8月、酔客が「弁当はないか」と創業者の長谷川文夫会長に尋ね、商品の米とのり、つまみとして売る予定で焼き始めた豚串を組み合わせたのが始まりだった。 だが、それでなぜ「やきとり」なのか。函館市など道南地域には養豚場が多く、豚肉は鶏肉よりも安価で手に入りやすかったとみられるが、実は住谷さんにも詳しい理由は分からないのだと言う。
北海道函館市長選は16日、いずれも無所属で4選を目指す現職工藤寿樹氏(73)=自民推薦=と、元市保健福祉部長の新人大泉潤氏(57)=立民支持=が立候補した。大泉氏は道内出身の俳優大泉洋さんの兄。3期12年の行政手腕をアピールする現職に対し、新人が身内の知名度を生かし市政刷新を訴える。 工藤氏は自民のほか、公明党の地元支部などからも推薦を取り付けた。告示後の第一声では、観光客の減少などで落ち込んだ地元経済の再生を掲げ「コロナを乗り越えて、函館の町を元気に戻していく」と強調した。 大泉氏は第一声で「リーダーが代われば町は変わる。全力で市民の暮らしを守る」と力を込めた。ふるさと納税を通じた寄付金収入の拡大を図り、子育てや教育に投資すると訴えた。
土方歳三の肖像写真(佐藤彦五郎新選組資料館所蔵)戊辰(ぼしん)戦争最後の戦いで銃弾に倒れたとされる新選組の土方歳三(ひじかたとしぞう)(1835~69年)が、生き延びてロシアで生涯を終えていた-。そんな〝伝説〟を基にした映画「歳三の刀」が制作され、今秋に全国の劇場で公開される。「鬼の副長」と呼ばれ、幕末に新選組の屋台骨を支えた土方。近藤勇(いさみ)や沖田総司らと時代を駆け抜けた生涯から根強い人気を誇る。新選組発足から160年となった今年、新たな土方像が浮かび上がる。 「これが歳三の刀か」。日本人俳優と刀を交わすロシア人俳優がカメラの前でせりふを発する。舞台は明治維新後のロシア極東・ウラジオストク。映画は戊辰戦争で亡くなったはずの土方が、混乱に紛れてロシアに亡命したという設定だ。 ロシアのほか、土方が生まれた東京都日野市などでロケをした監督の増山麗奈さん(46)は「激動の時代に海を渡り世界へ
石川さゆりの名曲「津軽海峡・冬景色」でも歌われている津軽半島の最北端・竜飛崎(青森県外ケ浜町)は1年中、強い海風が吹き付ける〝風の岬〟として知られる。津軽海峡を挟み、対岸はすぐ手の届きそうな北海道だ。「龍飛崎灯台」を望みながら青函トンネル完成に至るまでの苦難の歴史を肌で感じると同時に、意外な観光名所にも触れた。 陽春が近い竜飛崎の雄大な景色への期待に胸を膨らませ、青森市から陸奥湾と北海道新幹線を横目に国道280号を北上。すると、あと数十分で到着かというところで突然、カーナビのテレビが北海道の電波を受信した。 あの名曲を堪能目的地に近くなるにつれ風雨が強まり、残念ながら津軽海峡と約20キロ先の雄大な北海道のコントラストを楽しめず、期待はあっさり裏切られる始末。運の悪さを嘆きながらも、真っ先に目に飛び込んできたのが津軽海峡・冬景色の歌謡碑だ。恐る恐る真ん中の赤いボタンを押してみると、あの有名な
国の重要文化財で、日本ハリストス正教会発祥の地とされる「函館ハリストス正教会」(北海道函館市)は27日、大規模な改修工事を終え、約2年ぶりに聖堂内の平日の一般公開を再開した。 公開は午前10時に始まり、聖堂内に入った家族連れや観光客が聖人などのイコン(聖像画)を静かに見上げた。仙台市の高校教員菅野聡さん(63)は「3年前に来た時より内装が明るく、鮮やかになったと感じる」とほほ笑んだ。 北海道函館市の「函館ハリストス正教会」=27日午前約30年ぶりとなる今回の改修工事は2020年12月に始まり、今年1月に終了。耐震工事のほか、壁の修繕などが行われた。同教会の児玉慎一神父(62)は「美しくよみがえった聖堂を多くの人に見てほしい」と話した。 約2年ぶりに平日の一般公開を再開した「函館ハリストス正教会」の聖堂内=27日午前、北海道函館市聖堂は1860年に当時のロシア領事館の付属聖堂として建設された
青函トンネルが開業。津軽海峡を抜けて青森側トンネルを出る一番列車の特急「はつかり10号」 =1988(昭和63)年3月13日午前8時42分、本社ヘリから 津軽海峡の海底を通る青函トンネルは13日、開業35周年を迎えた。北海道新幹線や貨物列車が走り交通、物流の大動脈となっているが、設備は老朽化し、補修コストが5年前と比べ倍増。地元などでは経済の起爆剤として「第2トンネル」建設構想に期待が集まるが、膨大な予算が必要で具体化には至っていない。 鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、青函トンネルは1964年に掘削が始まり、88年3月に開業。全長53・85キロで、2016年3月には北海道新幹線の新青森―新函館北斗が開業した。 青函トンネルに入る北海道新幹線=2016年3月、青森県今別町観光や物流の活性化をもたらす一方で、塩水が浸入し、湿度が高いといった海底トンネル特有の環境が影響し、内壁のゆがみや
北海道函館市の湯の川温泉にある市熱帯植物園で、飼育されているニホンザルが露天風呂につかる恒例行事「サル山温泉」が開かれ、満足げな表情でくつろぐ姿が来園客を楽しませている。寒さが和らぐ5月上旬まで。 14日は冷たい雨が降る中、サルたちが代わる代わる入浴。大きなあくびをしたり、互いに毛づくろいをしたりしていた。愛知県に住む母と旅行で訪れた東京都中野区の会社員荒川由衣さん(34)は「人間のような表情でかわいらしい」とほほ笑んだ。 北海道・函館市熱帯植物園で温泉につかるニホンザル=14日午前行事は1971年から毎年開催。飼育する約50匹のうち、温泉好きは8割程度で、一日中お湯に漬かっているサルも数匹いる。サルたちは湯加減に強いこだわりがあり、園内に湧き出る63度の源泉に水を足して40度前後に調整している。
北海道木古内町の佐女川神社で13日夜、190年以上続く神事「寒中みそぎ」が始まった。「行修者」と呼ばれる若者4人が3日間、下着姿で冷水をかけ合って身を清め、最終日の15日に木像のご神体を抱いて厳冬の津軽海峡に飛び込み、豊漁豊作を祈る。 午後7時ごろ、雨が降る中、神社の境内で4人が「えいやー」と叫び声を上げながら、交代で互いの背中に冷水を浴びせ合った。腕を組んで微動だにしない4人の姿に、見物客は拍手を送った。 次男が今年初めて行修者になった木古内町の自営業平野美香さん(51)は「冷たい雨の中、さらに水に打たれるのは大変と思うが、立派に自分の務めを果たしてほしい」と見守った。
■■掲載えとき■■ はこだてクリスマスファンタジーの会場で輝くクリスマスツリー ■■キャプション■■はこだてクリスマスファンタジー 今週末に迫ってきたクリスマス。新型コロナウイルス禍で中止となった催しも、今年は各地で行われるようになり、心躍りますね。 さて、北海道のクリスマスで外せないイベントといえば、「はこだてクリスマスファンタジー」ですね。見どころは、何と言っても函館港の会場に輝くクリスマスツリーの点灯(函館国際観光コンベンション協会提供)。点灯時間は午後4時半から5時45分と6時から10時。6時の点灯に合わせて花火が打ち上げられ、函館のマチナカがより一層華やぎます。また、6時半、7時半、8時半からの15分間に、ツリーが真っ赤に染まる「プレミアムレッドツリー」が登場しますのでこちらも注目です。 今年は、コロナで中止されていた人気の催し「スープバー」も3年ぶりに実施。北海道の冬の味覚を詰
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