日本人はディベートが苦手で、英語報道から隔絶されているため情報量が少なく、視点の多様性に乏しいと語るモーリー氏。 『週刊プレイボーイ』本誌で「モーリー・ロバートソンの挑発的ニッポン革命計画」を連載中の国際ジャーナリスト、モーリー・ロバートソンが、選挙や国民投票でフェイクニュースを投下したフェイスブック騒動から提示された課題について語る! * * * 2016年の米大統領選や英国の国民投票に際し、フェイスブック(以下、FB)の個人情報を分析してピンポイント広告やフェイクニュースを投下する"心理兵器"が使われたとのスキャンダルが欧米社会を揺るがせています。前回配信記事ではその黒幕である英ケンブリッジ・アナリティカ社(以下、CA社)の元幹部の告発を紹介しましたが、その後も英議会などで次々と"爆弾証言"が飛び出しています。 例えば、米大統領選や英国民投票ではCA社からの資金を受けたカナダのデータ分