iPhoneの顔認証システム「Face ID」が、ようやくマスクをしたままでも利用できるようになる。ただし、Apple Watchを装着しているとき限定だ。その背景を探ってみると、さまざまな事情が透けて見えてくる。 TEXT BY LAUREN GOODE WIRED(US) いまアップルは、マスクを着用することが当たり前になった未来に直面している。こうしたなかアップルは、マスクを着用したままでも「iPhone」のロックを解除できる新しいソフトウェアのテストを開始した。 しかし、そこには問題がある。今回の取り組みはアップルによる自社製品への囲い込み戦略とも合致すると同時に、正確な顔認証技術の開発がいかに困難であるかを際立たせてもいるのだ。そう、マスク姿で顔認証するには、「Apple Watch」が必要なのである。 「iOS 14.5」の最初の開発者用ベータ版には、マスク姿での顔認証を可能に