小笠原諸島の西之島付近の噴火で新たに現れ、西之島とつながった新島部分が、元々の西之島の1・5倍に広がっていることが、海上保安庁の観測でわかった。溶岩が流れ出て西側に広がっていることから、日本の排他的経済水域(EEZ)が数平方キロメートル広がることが確実になった。 出現を確認してから2カ月となった20日、海保が上空から観測した。新たな陸地部分は元々の西之島の南側にあり、東西750メートル、南北600メートル。面積は0・3平方キロメートルと東京ドームの7倍になった。 西之島の西側のEEZは元々の海岸線を基点とし、半径200カイリ(約370キロ)に設定されている。今回の観測で新たな陸地部分が大きくせり出したため、EEZの境界は南北約100キロにわたり、最大約100メートル西に膨らむという。 また半径12カイリ(約22キロ)の領海も、西、南、東側に約10平方キロメートル広がる見通し。噴火が収まり、