避難の呼びかけや救助活動、避難生活の支援にライフラインの復旧。ひとたび大災害が起きれば対応しなくてはならない業務が短期間のうちに次々と押し寄せることになる自治体。函館市では、およそ150の優先業務が発生すると想定され、先送りできない通常業務と同時並行しての災害対応を余儀なくされます。万が一、優先度の高い業務が滞れば、市民生活への影響は避けられません。 全国各地で未曽有の災害が相次ぐ中、函館市は今年度、自然災害への対応を強化しようと、「危機管理監」というポストを新たに設けました。このポストは、いわば有事の際の司令塔で、災害時などに陣頭指揮にあたることになります。今後、どう災害対策に取り組んでいくのか、初代の危機管理監に意気込みなどを聞きました。 (取材:NHK函館 髙橋遼平) 消防一筋、約40年 災害対応経験も豊富 初代の危機管理監 この春、函館市で初代の危機管理監に就任した安田太さんです。