10日に「ウマ娘」の新漫画が公開されるのと同時に、その主人公であるサクラローレルがゲームにも実装されました。というわけで、私も久しぶりに綴らせていただきます。1996年の年度代表馬であり、様々な困難を乗り越えた名馬を「東スポ」で振り返りましょう。その馬生と同時期に走った個性的なサラブレッドたちとの物語はまさに漫画になるのにふさわしいもの。だからこそネタバレになっている可能性もありますのでご注意ください。(文化部資料室・山崎正義) 開花待ち 体が弱かったサクラローレルは2歳でのデビューがかなわず、競馬場に登場したのは3歳になってから。正月早々、中山芝1600メートルの新馬戦に出てきました。 新聞に重い印が並び、単勝オッズは1・8倍。調教でめちゃくちゃ動いていたわけではないのにこれだけの支持が集まったのは雄大な馬体と血統に起因していたと考えられます。ローレルの父はレインボークエストという凱旋門
2022/11/28 全日本的なダート競走の体系整備について 1.経緯および趣旨 中央競馬と地方競馬の本格的な交流が始まった1995年から拡大したダート交流重賞は、1997年に全国的な統一格付基準が導入されたことにより、以降はダートグレード競走と名称を変え、これまで日本のダート競走の発展に大きく貢献してきました。 一方で、ダート競走の中心的役割を担うべき地方競馬においては、全日本規模の統一された競走体系の構築が実現できておらず、芝競走と比較してもダート競走は競馬関係者や国際的な評価の面で後れをとっている状況です。 そこで、芝とダートを両輪とする日本競馬の発展を目指し、地方競馬が主体となってダート競走の体系整備を行うことといたしました。先般発表した3歳ダート三冠競走の創設や、今回発表するさきたま杯のJpnI昇格等の全日本的なダート競走体系の整備により、高い能力を持った馬が様々な適性に応じて活
漫画「ウマ娘」でもオグリの同級生!ヤエノムテキ、メジロアルダン、サクラチヨノオーを「東スポ」で振り返る ヤエノムテキ、メジロアルダン、サクラチヨノオー。「ウマ娘」のゲームや漫画でも〝同級生〟として登場する3頭は、1988年、春のクラシックの中心でした。なのに、「ウマ娘」でも、現実世界でも、ちょっぴり影が薄い…今回は、その理由となっているあのスーパーホースの存在と合わせ、3頭が世代の頂点・ダービーを目指すまで、そして古馬になっての戦いを「東スポ」で振り返ってみました。もちろん、天皇賞・秋の週にアップしたのには理由があります。(文化部資料室・山崎正義) サクラチヨノオー 3頭のうち、最も早くデビューしたのはサクラチヨノオーです。1987年8月8日、函館の芝1000メートルの新馬戦を楽勝したチヨノオーの単勝オッズは… 1・0倍! まだ走ったことのない馬同士の戦いなのに、なぜ、お金をかけても増えな
「ウマ娘」では直感やひらめきで我々をワクワクさせてくれるマヤノトップガン。史実でもアッと驚く走りで競馬の魅力、面白さを教えてくれた名馬でしたが、重要な役割を果たしていたのが主戦の田原成貴ジョッキーです。そう、昨年から本紙「東スポ」に登場した元祖天才(だからウマ娘のトップガンも天才キャラなのでしょう)。GⅠ予想を披露するだけではなく、今年になってからは展開予想や直前予想、反省会を動画で配信し、大きな話題になっていますが、トップガンとのタッグをファンはどう見ていたのか。競馬記者としてではなく、一ファンとして競馬場やWINSに通っていた人間として、その〝空気感〟を令和にもってこようと思います。(文化部資料室・山崎正義) マッハの天下取り 若駒特有のソエ(骨膜炎)が出るなど、脚元にやや不安があったマヤノトップガンは、3歳になった1月にデビューしたものの、当初は脚に優しいダートを走っていました。初勝
#5 1999有馬記念 ~競馬名勝負列伝~ ダービー馬スペシャルウィーク、グランプリ3連覇を狙う外国産馬グラスワンダー。クラシックで交わることのなかった同世代の2頭による最後の対決。 【声の出演】 沖野晃司 ▼Twitterアカウント「JRAスペシャルサイト」 https://twitter.com/JRA_Special ▼競馬名勝負列伝 その他の動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=PLhZFZK9xnQ3_P9RDLC4BgRPvmy1xnOfgs ▼1999有馬記念 レース動画はこちら https://youtu.be/meTvnQS5i3w ▼ JRA公式チャンネル JRA日本中央競馬会の公式YouTubeチャンネルです。 最新のレース映像からここでしか見られない特別コンテンツまで、競馬に関する様々な情報をお届けし
#4 2008天皇賞(秋) ~競馬名勝負列伝~ 64年ぶりに牝馬で日本ダービーを制したウオッカ、そのウオッカに3度先着していたダイワスカーレット。同世代の名牝によるライバル対決。 【声の出演】 沖野晃司 ▼Twitterアカウント「JRAスペシャルサイト」 https://twitter.com/JRA_Special ▼競馬名勝負列伝 その他の動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=PLhZFZK9xnQ3_P9RDLC4BgRPvmy1xnOfgs ▼2008天皇賞(秋) レース動画はこちら https://youtu.be/UaZ_lj2MBdI ▼ JRA公式チャンネル JRA日本中央競馬会の公式YouTubeチャンネルです。 最新のレース映像からここでしか見られない特別コンテンツまで、競馬に関する様々な情報をお届けし
#6 1998毎日王冠 ~競馬名勝負列伝~ 5連勝中の快速馬サイレンススズカ、無敗の3歳マイル王エルコンドルパサー、4戦4勝の2歳王者グラスワンダーが揃った一期一会のスーパーGⅡ。 【声の出演】 沖野晃司 ▼Twitterアカウント「JRAスペシャルサイト」 https://twitter.com/JRA_Special ▼競馬名勝負列伝 その他の動画はこちら https://www.youtube.com/playlist?list=PLhZFZK9xnQ3_P9RDLC4BgRPvmy1xnOfgs ▼1998毎日王冠 レース動画はこちら https://youtu.be/S69v-3lO5c0 ▼ JRA公式チャンネル JRA日本中央競馬会の公式YouTubeチャンネルです。 最新のレース映像からここでしか見られない特別コンテンツまで、競馬に関する様々な情報をお届けしま
トラッキングシステムの導入実験が行われた 20日の札幌12R(3歳上1勝クラス、ダート1700メートル)で「競走馬トラッキングシステム」が試験的に導入され、札幌競馬場のターフビジョンと一部モニターで放映された。
「ウマ娘」では、いつもフワフワ、やる気が行方不明なのんびり娘。黄金世代の中で独特の存在感を放つのがセイウンスカイです。「にゃははっ」とかわいく笑いながらトレーナーを手玉にとったり、スペちゃん(スペシャルウィーク)を策で翻弄したりするので、トリックスターとも呼ばれているのですが、実力は本物で、何よりその走りはファンにとって最高のエンターテインメントでした。雲のように自由で変幻自在な逃げっぷりを「東スポ」で振り返りましょう。(文化部資料室・山崎正義) 3強の春 セイウンスカイだって、最初からトリックスターだったわけじゃありません(苦笑)。結果的にそういうような勝ち方をするようになるのですが、まずはそこに至る過程、すなわち3歳春をおさらいしてみましょう。デビューは年が明けた1月5日。そこから連勝、しかも6馬身差→5馬身差の圧勝だったのにもかかわらず、それぞれのレースの人気は5→3でした。新馬戦の
唐突ですが、謝罪いたします。先日、「ウマ娘 プリティーダービー」でメインストーリー第1部の最終章・前編が公開されたのですが、公開日時が発表された段階で名前が明かされていなかったキャラがいました。ヒントは「黄金世代」「遅れてやってきた秘密兵器」。その時点で私は「東スポ競馬」の記事で「ネット界隈ではエアジハードだという声が最も多いですよ」とノンキに書いておりまして、「流星(額の白い模様)がキャラの髪に反映されています」「ほら、エアジハードにはこんなにカワイイ流星が」なんて写真まで載せているのです。一方で、〝答え〟だったツルマルツヨシには全く触れていません。穴があったら入りたい、お恥ずかしい限りです。すみません、新聞社にいる人間ってプライドが高くて謝らない人も結構多いんですが、私、まったくプライドないので謝ります。で、同時に「なぜ華麗にスルーしたのか」を考えたとき、「あ、そうだ」と。私はこういう
ゲームが1周年を迎え、新ウマ娘が続々と追加されていますが、キャラの濃さで言えば、アグネスタキオンを超えるのは正直、難しいと思います(苦笑)。めちゃくちゃ強いのに問題児で、やや不気味なマッドサイエンティスト…はい、正直、ヤバいヤツなんですが、この娘にハマる人、意外と多いです。何を隠そう私も、育成ストーリーともども大好きになってしまいました。美貌と孤高と狂気、そして何もかもお見通しのような態度…目の前でひれ伏したくなるのですが、その〝全知全能の神〟感、があるのはどうしてなのだろうと、改めてその足跡をたどってみると…納得しました。浮き彫りになったのは人知を超える強さと、ひとつの仮説。そう、タキオンは知っていた――信じるか信じないかはアナタ次第です。(文化部資料室・山崎正義) まずは強さから 2012年に流れたJRAのCMは、アグネスタキオンについて、こんなふうに表現しました。 「その馬は、わずか
先月末、「ウマ娘」の新キャラクターとしてナリタトップロードが追加されました。まだゲームでは実装されていませんが、公式HPにアップされたプロフィールにある「寄せられる期待に応えたい一心で、困難にもひたむきに挑み続ける頑張り屋」、さらには「主人公っぽいのに脇役におさまりがち」という説明に、現役時代を思い出した人も多かったのではないでしょうか。そしてあのジョッキーのことも…。競馬は人と馬がともに作り上げるスポ―ツだと教えてくれたファン多き名馬を「東スポ」で振り返ります。(文化部資料室・山崎正義) 同級生たち 1998年の12月にデビューしたトップロードは、2戦目で勝ち上がり、年明けに「福寿草特別」という条件戦に出走します。 さすが出世レース、競馬ファンはこの馬柱だけで酒が飲めそうです(笑)。ケガで大成できなかったものの、この時点でクラシック候補だったスリリングサンデーが大外に、5番には後にGⅠを
昨年はご愛読ありがとうございました。今年も愛すべき名馬たちを本紙に眠る過去の記事や写真を使って紹介していきます。新年1発目、気合を入れるため、自らを奮い立たせるために選ばせていただいたのはヒシアマゾンです。「女帝」エアグルーヴが活躍するより少し前、王道路線で牡馬と互角に渡り合った「女傑」は、あの最強馬にも真っ向からぶつかっていきました。「ウマ娘」では熱血肌の姉御である〝ヒシアマ姐さん〟の軌跡を「東スポ」で振り返りましょう。なぜタイマンで勝負したがるかも見えてくるはずです。(文化部資料室・山崎正義)。 女傑ロード ヒシアマゾンの母はアイルランドでGⅠを2勝した名牝(「ウマ娘」でも「母は海外で活躍していた」と話す場面があります)。父はブリーダーズカップなどを制したシアトリカル。日本にはなじみの薄い血筋のお嬢様として海外で産まれたアマゾンは、2歳の9月、ダートの1200メートル戦でデビューします
武豊騎手(写真:倉元一浩) ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』は、実在した競走馬を美少女キャラに擬人化したコンテンツで、「Yahoo!検索大賞」や「Google Play ベスト オブ 2021」の「ベストゲーム 2021」を受賞するなど、競馬好きの中高年から若年層まで幅広い層から人気を集めている。この一大ムーブメントを「相棒」である騎手はどのように感じているのか。サイレンススズカやスペシャルウィークをはじめ、長年多くの名馬に乗ってきたレジェンド騎手の武豊さん(52)は、このブームにを喜び、NHKの番組内でもビデオメッセージを寄せていた。武さん本人にインタビューし、「ウマ娘が競馬界にもたらしたもの」について語ってもらった。 【珍名馬アンケート実施中!】「オニャンコポン」「オヌシナニモノ」etc… ――「ウマ娘」のブームで、競馬人気も高まっています。影響を感じてますか? ウマ娘の話題
第5回中山競馬のメインレースとなる第66回有馬記念。 数々の名作でおなじみの池田秀一さんが第38回有馬記念を制したトウカイテイオーの栄光と挫折の物語を朗読します。最後までお楽しみください! 【クレジット】 出演:池田秀一 協力:株式会社日経ラジオ社 ▼ JRA公式YouTubeチャンネル JRA日本中央競馬会公式YouTubeチャンネルです。 最新のレース映像からここでしか見られない特別コンテンツまで、競馬に関する様々な情報をお届けします! 競馬ファンは必見です!チャンネル登録よろしくお願いします! https://bit.ly/3rlKyA6 #JRA #日本中央競馬会 #競馬 #馬 #GI #GII #GIII #レース #乗馬 #競走馬 #WINS #中山競馬場 #第5回中山競馬 #有馬記念 #グランプリ #池田秀一 #松岡禎丞 #トウカイテイオー #ゴールドシップ
「ウマ娘」では関西弁のチビッ娘。コミカルなツッコミキャラはゲームではまだ育成できない実装前なのに多くのファンを獲得していますが、史実のタマモクロスも競馬ブームを牽引したスーパーホースでした。急覚醒した〝白い稲妻〟の連勝街道と、オグリキャップとの「芦毛三番勝負」を「東スポ」で振り返りましょう。連載中の漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」でも触れられたジャパンカップの豪華な〝競馬五輪〟感も伝われば幸いです。(文化部資料室・山崎正義) 突然の目覚め「ウマ娘」の公式HPによれば、タマモクロスは身長140センチ。実際、ゲームやアニメで見てもちっちゃいのですが、リアルのタマモクロスも決して大きな馬ではなく、440~450キロで走っていました。サラブレッドは500キロを超えると大型馬といわれますから、やや小柄な部類ですが、めちゃくちゃ小さいわけではありません。ただ、とにかく食いが細く、陣営は常にその少食ぶり
「ウマ娘」の爆逃げコンビといえば、ダイタクヘリオスとメジロパーマー。なぜコンビを組んでいるかといえば、現実世界でも同じレースで逃げまくり、大レースを盛り上げたことがあるからです。ともにGⅠを2つ勝った個性的な名馬の足跡をたどりつつ、2頭がともに走った1992年の3戦を「東スポ」で振り返りましょう。生まれた年は同じながら、血統も育ちも距離適性も、成長過程も全然違った2頭が出会うんですから、競馬はやっぱり面白いです。(文化部資料室・山崎正義) ダイタクヘリオス 先に頭角を現したのはダイタクヘリオスです。2歳時から持ち前のスピードを見せ、暮れの関西ナンバーワン決定戦・阪神3歳ステークス(3歳となっていますが、年齢表記が今と異なるだけで実際は2歳です)でも逃げて2着に入ります。3歳になり、父ビゼンニシキが皇帝シンボリルドルフに阻まれたクラシック制覇を目指しますが、皐月賞前のスプリングステークスで1
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