[ブリュッセル 5日 ロイター] - 日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉が5日、大枠で合意に達した。岸田文雄外相がEUのマルムストローム欧州委員(通商担当)と協議し決着した。 マルムストローム委員は協議後、ツイッターで「閣僚レベルで政治合意に達した。サミットの場での合意確認を首脳らに提案する」と述べた。これを受け、安倍晋三首相は6日、ブリュッセルでユンケル欧州委委員長、トゥスクEU大統領と会談し、政治合意書に署名する見通しだ。 日本とEUは政治合意により、7日からドイツで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議で、自由貿易を強く推進する姿勢を打ち出し、保護主義への傾倒が懸念される米国をけん制したい考え。 EU高官らによると、今後数カ月間で残る交渉項目や法律問題を日本側と調整し、協定の最終的な調印にこぎつけたい構え。ある高官は「双方にとってほぼすべての重要分野で合意できた」と