世界の半導体競争過熱、補助金810億ドル規模-米中の攻防も激しく Mackenzie Hawkins、Ian King、Jillian Deutsch、野原良明、Yuan Gao 米国や欧州連合(EU)、日本など主要国・地域が次世代半導体の量産に向け、計810億ドル(約12兆6500億円)近くの資金を投じている。半導体分野で優位に立つため、中国との攻防も激しくなっている。 先端半導体の生産を強化するため、各政府は米インテルや台湾積体電路製造(TSMC)などの企業を対象に計3800億ドル近くを確保しており、これは第一弾となる。相次ぐ予算増額によって、先端技術を巡る米中対立は、世界経済の今後を占う極めて重要な転換点を迎えた。 ランド研究所のシニア中国・戦略技術アドバイザー、ジミー・グッドリッチ氏は「半導体を中心とした技術を巡る中国との競争で、われわれは間違いなく後戻りできないルビコン川を渡った