糸井重里がほぼ日の創刊時から 2011年まで連載していた、 ちょっと長めのコラムです。 「今日のダーリン」とは別に 毎週月曜日に掲載されていました。 男の歌と女の歌。 2010-04-19 「今年は、歌と金を考える」と宣言してしまったのは、 けっして悪いことではなかった。 そう宣言したら、たしかにふだんも、なにかと、 歌と金について考えることが多くなった。 どちらについても、これまで考えないわけでもなかった。 しかし、テーマとして考えるぞと決めると、 興味がこれまで以上に湧いてくるものだ。 ぼくは、少々ではあるけれど 「作詞家」という仕事もしていた。 実際に仕事として作詞をすると、 やりやすい作詞と、 やりにくい作詞というものがあることに気づいていた。 ある時期から、男を主人公にした歌が つくりにくくなっていたのだ。 それはおおざっぱに言えば、 80年代の初期くらいかなぁ。 沢田研二がレコ
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