ロシアのウクライナ侵攻を受けて、多くの難民が国外へ逃げている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、2022年3月15日(日本時間16日)の時点でウクライナから累計約300万人が近隣国などへ流出。今後、約400万人まで難民が増えると推計している。隣国のポーランドでは既に180万人以上の難民が流入し、受け入れも限界に達しつつあるといわれている。混乱のさなか、難民支援のために日本からポーランドに駆け付けたのが、建築家の坂茂氏だ。3月11~14日、坂氏は難民受け入れ施設の設営に当たった。 ポーランドのウクライナ難民受け入れ施設では、坂茂氏が考案した、紙管を使った間仕切りシステム(PPS)を導入した。写真は2022年3月11日、設営した時の様子。写真中央に立つのが坂氏(写真:NPOボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク)