日本の軽自動車に相当するコンセプトのK-Carが中国で急激に売れ始めている。しかし日本との大きな違いは、それがすべて電気自動車であるということだ。 その背景には、 社会意識の成熟で「クルマは社会的身分の象徴」という概念が崩れ始めた 中国政府の「新エネルギー車」政策(電気自動車はその中核)の変化 社会の富裕化で一家の「2台目需要」が出始めた デリバリーの成長で電動バイクや電動三輪車の置き換え需要が出てきた といった要因がある。 中国政府が2012年から展開している「新エネルギー車」の普及政策は必ずしも期待通りの成果を挙げているとは言えない。日本国内にも「電気自動車の時代はまだまだ先」といった見方は依然としてある。しかし変化の姿は必ずしも政府の目論見通りではなかったとしても、庶民の視点から見れば「移動手段の電動化」は着実に進んでいる。政府もその実態に押され、新エネルギー車政策を軌道修正せざるを