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SSに関するKuwのブックマーク (2)

  • 片手間SSの部屋

    あれから何年が経ったのだろうか。 あまりにも長い時間だった。一人の人間が生まれ育ち、老境を迎えるほどの時間が過ぎ去ったはずだ。 そう思いながら、私は今日もガラス越しに空を仰ぐ。あの透明な天窓の向こうにどこまでも広がる、青い空。かつて私はあの蒼空を自由に駆け巡った。何人もの相棒とともに、あの大空を。 どこまでも続くように思える、あの空を。 かつての長い現役期間の間、私の帰属は何度か変わった。 最初は緑色のストライプを染め上げた部隊旗のもとで戦った。それまでの、訓練とは違う物の戦争の日々。幾度となく私は信頼すべき相棒と、同じ緑色のストライプをまとう編隊僚機たちを伴い、獲物を求めて大空へと舞い上がった。我々にとってその緑色のストライプはそれなりに誇らしいものだったが、その頃の仲間たちすべてが夢見たように、私もあの黄色で翼端を染め上げることを夢見た。 だが、戦争という現実の中ではまず

  • 幼女戦記Tuez-les tous

    [24734] 【正式採用決定】(末期戦モノ)幼女戦記Tuez-les tous, Dieu reconnaitra les siens あの時代を、一人の政治家は以下のように評したという。 “戦争から煌きと魔術的な美がついに奪い取られてしまった。 将軍や、英雄が兵士たちと危険を分かち合いながら馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する。 そんなことはもう無くなった。 これからの英雄は安全で静かで物憂い事務室にいて書記官たちにとり囲まれて座る。 一方何千という兵士たちが電話一で機械の力によって殺され、息の根を止められる。 これから先に起こる戦争は女性や子供や一般市民全体を殺すことになるだろう。 やがてそれぞれの国には、大規模で限界の無い一度発動されたら制御不可能となるような破壊のためのシステムを生み出すことになる。 人類は初めて自分たちを絶滅させることができる道具を手に入れた。 これこそが人

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