一時は1枚平均80円前後まで価格が高騰していた、使い捨てマスク。「マスクバブル」とも称されるほどの品薄に伴う超高値販売だったが、ゴールデンウィークの少し前あたりから、50枚入りのマスクが3500~4000円前後で売られるようになり、一気に値崩れが始まった。 販売状況を見ていると、ドラッグストアに商品が供給される商流とは異なるところから一気に吐き出されてきた感がある。筆者の自宅近くの八百屋にも5月4日、50枚入りマスクの箱の山が出現した。5月18日時点では、ネット通販のアマゾンでも2000円以内で買えるものも出てきている。 こうした状況が、最新の販売統計データからも浮かび上がってきた。5月8日配信記事「コロナで『売れた』『売れなくなった』商品TOP30」でも紹介した、市場調査会社のインテージが3月16日から週次で公表している「新型肺炎 カテゴリ動向レポート」から、コロナ禍が消費財の需給に及ぼ