理不尽に怒鳴り散らす、勝手に動画撮影…。客による迷惑行為が社会問題化する中、閉店にまで追い込まれる店舗がある。地元住民に長年愛され、今年3月に閉店した鹿児島県の温浴施設もその一つ。物価高騰のあおりに加え、一部の男性利用者同士の性的な不適切行為も影響した。こうした施設は裏で「ハッテン場」と呼ばれるようになり、迷惑を被る銭湯やサウナは他にもある。健全な浴場文化を守りたい経営者や組合は、モラルなき迷惑行為に頭を抱えている。 【画像】浴場内での性的行為を抑止するため作成したポスターの原案 ■突然の閉店「モラルない行為で」 《施設設備の老朽化と昨今の燃料費等の高騰、モラルのないお客さまの行為により温泉事業を続けていくことが大変困難となってしまいました》 鹿児島市にある温浴施設が閉店を発表したのは昨年12月。告知するホームページや張り紙にはこう記されていた。 日々の疲れを気軽に癒やしてほしいと平成2年