ビール酒造組合は12日、2月のビール出荷量を発表した。前年2月より3・0%増の1365万ケース(1ケースは大瓶20本換算)になり、3カ月続けて前年同月を上回った。 居酒屋などの業務用が3・7%減る一方、缶ビールを中心とする家庭用は10・6%増えた。大手ビール会社によると、首都圏などの大雪の影響で居酒屋の客数は減ったが、自宅で「家飲み」をする人が増えた。2週続けての大雪だったため、外出できなかった人が翌週に備えてまとめ買いをする動きもあったという。 価格の高い「プレミアムビール」の新商品も相次いで発売され、人気を集めた。4月の消費増税を控え、スーパーなどが2月下旬から箱単位でのセールを強化しており、駆け込み購入をする人も増え始めているという。 発泡酒の2月の出荷量は昨年2月より0・6%減り、価格が安い第3のビールは2・4%増えた。ビール系飲料全体では、2・3%増だった。(小室浩幸)