もう少し状況が進めば「EVを売ること」がビジネス上良い判断だと言えなくなるだろう さて、フォードが2024年の第1四半期の決算報告を行い、同社の純利益は13億ドルだと報告することに。 ただしその内容が衝撃的であり、この13億ドルというのはEVの赤字「20億ドルを差し引いた残り」だといい、つまり(机上の空論ではありますが)EVを手掛けていなければ33億ドルの利益が残っていたわけですね。 一体フォードはなぜこんなことに フォードは現在EV部門を「モデルE」、ガソリン車やハイブリッドを「フォード・ブルー」、トラックなど商用車を「フォード・プロ」という区分としていますが、モデルE部門については20,223を販売し20億ドルの赤字なので、計算上「1台のEVを売るごとに10万ドル(現在の為替レートでは約1550万円)の赤字」を出しているということに。 ちなみにフォードのEVはマスタング・マッハE、F-
米Tesla(テスラ)の株価急落、米Apple(アップル)の電気自動車(EV)撤退、米Ford Motor(フォード)のEV事業赤字、ドイツMercedes-Benz(メルセデスベンツ)グループ(以下、Mercedes-Benz)の完全EV化撤回、販売台数の伸び率でハイブリッド車がEVを逆転……。世界の政府や自動車業界、メディアが喧伝(けんでん)してきた「EVシフト」が明らかに変調を来している。世界は何を間違えたのか。そして、自動車メーカーは生き残りを懸けてどこに向かうべきなのか。Touson自動車戦略研究所代表で自動車・環境技術戦略アナリストの藤村俊夫氏が分析する。その第1回は「EVシフト」失速の訳に迫る。 自動車業界では、2016年くらいから二酸化炭素(CO2)削減の手段として、「EVシフト」が叫ばれるようになった。理由は、中国におけるEV補助金の開始や、ドイツVolkswagen(フ
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