去年はドイツのGDP成長率が+3.6%と東西ドイツ統合以来最高で、これが話題になっているようです。 ドイツは通貨ユーロに「お世話になりました」とお礼のひとことを述べるべきですね。 共通通貨が出来る前のマルクの問題点はチョッと相対的に見てドイツの景気がアメリカなどより良くなると、すぐマルクが強くなり、その結果ドイツの輸出競争力が減退するというものでした。 だから欧州周辺国の弱小国家たちと抱き合わせで共通通貨ユーロを創ったことはドイツの資本家たちにとっては「久々の満塁ホームラン」だったのです。 実際、ドイツの経常収支は共通通貨ユーロの構想(机上の通貨ECU)がスタート(1999年)した直後から復活しはじめ、共通通貨導入後(2002年)、さらに伸びています。 1. マルクよりユーロの方が「落ちこぼれ」国が混じっているため相対評価が低いから 2. それらの「落ちこぼれ」国は共通通貨ユーロを使用する