正直月末になり、やることはいっぱいあるのだけれど、どうしても書かずにいると頭の中が持っていかれそうなので書いておくことにする。 ベニガオザルが死亡個体に対し交尾行動を取った、という報告が話題だ。 この報告の主旨は「ベニガオザルの死生観」である。 性行為は子孫を残すために行うので、子どもを生めない「死体」に行っても意味がない。つまり「死体」に対して性行為を行うということは「死」(=生物として「終わった」状態であること)という概念を持っていないのではないか、ということだ。 この報告は人間以外の動物が「死」をどのようにとらえているか知る上で、とても大切だと思う。 このため、たくさんの新聞社や科学メディアで取り上げられているこの研究だが、一部の記事で「屍姦」という言葉が使われ、非難の声が上がっている。 屍姦という言葉は、死体に対して姦淫する人間の性的嗜好を表す言葉だ。 「姦」という漢字には「道に外