水槽の中で魚を養殖し、その魚の排泄物をバクテリアが分解。植物がそれを栄養として吸収、浄化された水が再び魚の水槽へと戻るーー。化学農薬や化学肥料を使わず、水を循環させることで水の使用量を大幅に削減することのできる「アクアポニックス」。そのシステムを見てみたくて、神奈川県藤沢市にある「湘南アクポニ農場」を訪ねました。 今、日本の農業はさまざまな形で進化しています。IoTの活用が進み、アプリが病害虫駆除や散水のタイミングを教えてくれたり、農業用ドローンで農薬散布を効率化したり、LEDを光源とした植物工場や水耕栽培もだいぶ普及してきて、その進化は枚挙にいとまがありません。 森ノオトの編集会議でも、地元の推し農家さんや旬野菜、家庭菜園を楽しんでいるメンバーの体験談まで、農に関する話題には事欠かず、2023年度編集部の農・自然チーム「土ノオト」でも最先端農業を取材してみようということになりました。 2