「真善美(しんぜんび)」という言葉をご存じでしょうか。普段はあまり使われない、難しい言葉かと思いますが、私は以下のように捉えています。 「真」とは、真実を追求する知性 「善」とは、善い行い、倫理や道徳的に正しいことを行おうとする意思 「美」とは、「真」と「善」が一体化した状態 言葉の原点は哲学と言われており、人間としての最高の状態とされております。また、弓道の世界では目指すべき最高目標とされております。「真善美」 は企業経営に対する示唆に富んだ言葉でもありますので、今回はこの「真善美」うち、「真」について考えてみたいと思います。 弓道の世界では「正射正中」という言葉があります。「正しい射法で矢を射れば、その矢は必ず的に当たる」という意味です。誤解を恐れずにその意味を一般化すると、「プロセス(射法)が正しければ必ずよい成果(矢が的に当たる)につながる」ということになるでしょうか。さらに企業経