1997年11月20日に発売された初代バイオノート505「PCG-505」は、当時としては画期的な薄さと軽さを実現したモバイルノートPCとして、ヘビーなモバイラーを中心に熱狂的な支持を集めた。同様のコンセプトと持つ製品としては、1995年に登場したDECの「Digital HiNote Ultra」などが先行していたが、“薄型軽量モバイルノートPC”というジャンルを一般ユーザーに認知させたのは、PCG-505をはじめとする505シリーズの功績が大きいと言える。 また、PCG-505は個性的な金属質のバイオレットカラーを採用してデザイン的な差異化も行ったことで、地味なカラーリングが常識だったPCのデザインに一石を投じ、後の“銀パソ”ブームの火付け役となるとともに、PC業界でソニーのVAIOブランドが確固たる地位を築く足がかりを作った。もし、PCG-505が存在しなかったら、VAIOブランドが