映画『アラビアのロレンス』。 第1次世界大戦のさなか、イギリス軍の工作員・ロレンスが、オスマントルコからの独立を目指していたアラブ人義勇兵を支援する物語です。 劇中、イギリスが結んだある密約が問題となります。 “サイクス・ピコ条約を知らんのか?” 「サイクス・ピコ協定」です。 イギリスやフランスなどが、中東の分割を秘密裏に決めていたのです。 大国の利害を優先したサイクス・ピコ協定。 今も中東で続く混乱の原因とも言われます。 田中 「今からちょうど100年前の今日、5月16日に締結された『サイクス・ピコ協定』。 今日の特集は、この協定を手がかりに、混沌とする今の中東情勢を読み解きます。」 児林 「『サイクス・ピコ協定』とは、第1次世界大戦のさなかに、イギリスとフランスなどが、中東の分割を決めた密約です。 両国の外交官、イギリスのサイクス氏と、フランスのピコ氏の名前から、こう呼ばれてい