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詩に関するnayuta5150のブックマーク (2)

  • オツベルを捨てる - 傘をひらいて、空を

    私はみんなを見渡す。みんなこぎれいな格好をして適度に酔ってほぐれ適切な範囲で高揚した声をあげている。適応、と私は思う。私たちはバランスのとれた大人でどこも破綻していない。同じように集まって楽しんでいても学生時代ならそれぞれのほころびがちらりちらりと見えていた。いちばん安定している人を選んだとしても両手をまっすぐ伸ばして丸太の橋を渡っているような危うさがあった。若いというのはそういうことで、だからあのころ仲間のように思っていた人のいくらかとはおそらく死ぬまで会うことがない。 私の斜め前の席で話している彼女の顔にもほころびはなかった。彼女はかつて彼女の母に肯定を供給する機械のように暮らし、その一環として稼ぎの半分を家に入れ家事労働を負担していた。私たちがどんなに言っても聞かなかったのにある日突然母と母の溺愛する兄を置いて彼女は家を出て、それから一度も戻っていない。そのことを私は確認する。彼女は

    オツベルを捨てる - 傘をひらいて、空を
  • おっぱいが見たい - お前の居場所はどこにもない

    クリスマスの夜。 小さな男の子が、おとうさんに肩車をされてはしゃぎまくっている。 笑いあうふたりの息が白い。こどもの笑い声っていい。 男の子もおとうさんも幸せ。 若い女性が身体に密着したセーターを着て、コートを羽織り、笑顔を浮かべてどこかへ急いでいる。 おそらく彼氏のところに行く。おっぱいの形がいい。 彼氏も彼女も幸せ。 わたしはひとりベンチに腰掛けてそれを見ていた。 ショッピングモールの周りに設置された、電飾で彩られた木の、その側にあるベンチに、ひとり腰掛けてそれを見ていた。 わたしには肩車をして喜んでくれる男の子も、わたしにおっぱいを見せるところを思い浮かべて、わたしのもとへ街を急ぎ足で向かって来てくれる女性もいない。 おっぱい。 誰もわたしにおっぱいを見せてくれない。 目の前を何人かの女性が通り過ぎていった。みんな服を着て、ブラをはめ、おっぱいを隠している。 わたしはいま仕事の休憩時

    おっぱいが見たい - お前の居場所はどこにもない
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