Index長に依存した先読みを行う構文解析器生成系 東 達軌 † 山口 文彦 † 山崎 克典 ‡ 概 要 プログラムやデータの構造を表現する際にインデントによって構造を表現する記法 (Off-side rule) がある。これ を含む言語は CFG では解析できず、また解析を行う場合でも、固定長先読みでは導出規則が決定できないことがあ る。そのため既存の構文解析器生成系においては、Off-side rule に対して特別な処理を行っている。 本研究では Off-side rule を持つ言語の解析器を生成可能な構文解析器生成系を提案する。その仕様記述のための 文法として N Indexed Grammar を提案し、必要に応じて index 長に依存した長さの先読みを行う解析手法について 述べる。また、本研究で実装した生成系と既存の生成系との比較について報告する。 1 はじめに 近年用いられて