明治以来、150年以上変わらない授業形態 「自由進度学習」という言葉を耳にしたことはありますか? 近年、文部科学省が勧める「個別最適化された学び」の一形態としても検討されている授業法です※。 公立小学校での実践事例も聞かれるようになってきました。 皆さんは「小学校の授業」と聞くと、どんな情景を思い浮かべるでしょうか。教室に整然と並べられた机といす、黒板の前には教師がチョークを片手に問題を出し、子どもたちは挙手して教師に当ててもらうのを姿勢正しく待っている――。個人差こそあれ、大半の方がご自身の経験などから、こんなイメージを持っているのではないでしょうか。実はこの景色、学制が発布された150年前の明治時代から、ほとんど変わっていません。 私は小学生の子を持つ親でもありますが、周りの友人や知り合いの保護者、ネットではよくこんな声を耳にします。「子どもが小学校に入学して初めて授業参観に行ったら、