米国の市場調査会社ガートナーの市場レポートによると、昨年(2017年)1年間に、世界で出荷されたパソコンの台数は、2億6300万台となり、前年実績から2.8%減少した。 出荷台数の落ち込みが止まらない パソコンの世界出荷台数は、2011年まで右肩上がりで伸び続けた。しかし、この年の3億6500万台をピークに減少に転じ、昨年で6年連続の前年割れとなった。 昨年の出荷台数を、2011年のそれと比較すると、実に約30%減少しているという状況だ。 こうしたガートナーの統計データをドイツの調査会社スタティスタがインフォグラフィクス(図1)で表現しているが、これを見ると興味深い。 図1 世界パソコン出荷台数推移(インフォグラフィックス出典:ドイツStatista) 昨年の出荷台数である2億6300万台とは、つまり、2007年の出荷台数と同水準であることを意味する。 2007年と言えば、米アップルが「i
年末年始に日本でも放映されていたAppleのiPad ProのCM「What's a computer?」。これに登場する女の子にイライラする人が増えています。皆さんはどうとらえるでしょうか。まずはこちらのCMをご覧ください。 女の子が朝、自転車で出かけていって、友達とFaceTimeしながらその様子をLivePhotosで記録して落書きしてメッセージで送り、Wordかなにかでレポートを書いているときに目の前のカマキリを写真でパシャリ。タコス屋のカウンターでもiPadを見て何かしていて、片手でピシャッとたたんで店の外へ。カエルのお絵かきをして、手描きイラスト満載のレポートを木の上で仕上げ、バスの中では漫画を楽しみ、家に帰ってきたら芝生の上でタイピング。 そのとき隣人に声をかけられ「コンピュータで何してるの?」と聞かれて応えた一言がこれ、「コンピュータって何?」。 面白おかしい批判の文章 批
LINEが実施した調査の結果、インターネット利用者の46%がスマートフォン(スマホ)のみを利用しており、スマホとPCの併用者の39%を上回りました。また、10代と20代の7割以上がiPhoneユーザーです。 LINEが実施する半年に一度の定期調査 LINEは12月22日、半年に一度実施しているインターネットの利用環境定点調査(2017年下期)の結果を公表しました。 調査は、2017年10月に全国の15~59歳の男女を対象として調査員による個別訪問留置調査で行われており、人口構成比に沿って抽出した763名から回答を得ています。 インターネットは「スマホのみ」が46% 職場や学校を含む週1回以上のインターネット利用者が利用する端末は、スマホ利用者が85%、PC利用者が46%でした。 スマホのみ利用者が46%と、スマホとPC併用者の39%を上回りました。 この傾向は、半年前の前回調査と同様となっ
デスクトップPCのリバイバル? 「デスクトップPCがついにクールになった(”The desktop PC is finally cool”)」という記事が3月上旬にThe Vergeで公開されていた。2017年初めに発表されていたHPの「Envy Curved All-in-One 34」やDellの「XPS 27」といった新製品が発売になったことを受けて書かれたものと思われる記事で、Microsoftの「Surface Studio」(2016年秋に発表)のことも触れられている。 PC(Macを含む)といえば最近は、「販売台数の前年度割れ」といったニュースをもっぱら目にする。また仕事で使われることが多いノートPCに比べると、デスクトップPCが脚光を浴びることはかなり少なくなった。ただし、そうしたなかでSurface Studioが登場し、一体型のデスクトップPCに対する見方が変わり、まだ
Appleは「iPad Pro」をコンピュータとして宣伝していたが、米国時間2月17日に公開した新広告によってPCを見下す路線に戻ることにしたようだ。少なくとも、自社最高のタブレットはすべてのPCに勝ると言いたいらしい。 一連の短い動画広告を通じて、AppleはiPad Proの素晴らしさをさまざまな側面から紹介している。 いずれの広告も、悩めるコンピュータユーザーのツイートから始まる。 ある広告では、iPad Proはコンピュータに似ても似つかないという意見に反論している。 広告の中でAppleは、iPad Proが「大半のノートPCよりも処理が高速で、携帯電話のようにLTEに対応し、直接書き込めるタッチスクリーンを搭載」していると宣伝する。 それゆえコンピュータより優れているというわけだ。 別の広告ではLTE通信機能をアピールし、「ほとんどどこでもインターネットにつながる」と豪語。 3
デスクトップパソコン市場が縮小の一途をたどる中、まだなんとかなりそうな気がしていたノートパソコン市場も悲惨な状況に陥っていることが明らかになりました。詳細は以下から。 台湾メディア「DIGITIMES」の報道によると、2016年に1940万台のノートパソコンを受注生産した世界3位のODM(相手先ブランドで設計から製造までを手がけること)メーカー・Wistron代表のSimon Lin氏が、ノートパソコン市場は危機に直面していると述べたそうです。 Lin氏は市場を牽引してきたIntelとマイクロソフトが長きにわたって革新をもたらさなかったことが原因と指摘した上で、「遅かれ早かれノートパソコンはスマホ、タブレット、その他の携帯用ハンドヘルドデバイスに置き換えられる」とコメント。 WistronのようなODMメーカーは、スマホやIoTデバイスなどのスマートデバイスにフォーカスを移していく方法を見
さらにNECの調査では、大学4年生の半数近くは(ノート)PCを全く持ち歩いておらず、約7割は「PCスキルは必要だと思うが、自信がない」と感じていることが明らかになっています。 「若者の●●離れ」の1つとして「PC離れ」が挙げられることもありますが、若者に限らず「家でPCは使いません」という人は、最近では少なくありません。「自宅にPCはあるけど全く使っていない人」たちに、その理由を聞いてみました。 「スマホやタブレットで十分」「起動が面倒」 家でPCを使わない理由で多かったのが、「スマホやタブレットで十分」という意見。ガラケー時代はPCがないと情報収集や動画視聴は難しかったですが、今はスマホがその役割を担ってくれますし、タブレットならより大画面で利用できます。 また、「PCは起動に時間がかかるから面倒」「いちいちPCがある場所に座らないといけない」など、スマホやタブレットに比べ、じっくり腰を
2017年のPCが向かう先 エコシステムからの排除にどう対応するのか:本田雅一のクロスオーバーデジタル(1/2 ページ) ITmedia PC USERで「その年におけるPC動向を占うコラム」を始め、今回で6回目だ。1年前に書いた前回のコラムは、ほぼ半分を外してしまった。他誌に年初コラムを書いていたころも含め、ここまで外したのは初めてかもしれない。 1年前のコラムでは、2in1がより進化・深化し、ノートPCに変わる新たな軸としてPC市場の成長を支えるかもしれないと書いた。しかし、思ったほど2in1市場は伸びていないようだ。「興味深い製品」と「道具として優れた製品」の間にはギャップがある。まだ2in1の成熟には時間がかかるのかもしれない。 Microsoftが自ら手掛ける2in1の代表的なモデル「Surface Pro 4」。PCとタブレットを融合した2in1は徐々に使い勝手がよくなってきて
■新iPad ProはノートPCの代わりになるか!? デジタルAVの製品や技術の進化を追いかけながら、見つけた成果を読者の皆様に報告するという本連載の趣旨の枠内にギリギリ踏みとどまりつつ、今回は勝手ながら新しい「iPad Pro 9.7インチ」を購入した報告をさせてもらいたい。 今回筆者は久しぶりにアップルのiPadを購入した。きっかけはアップルの新製品発表会を動画ストリーミングで視聴して、CEOのティム・クック氏が繰り返し述べていた「新しいiPad ProはノートPCからの乗り換えに最適」という押し文句。これにほだされて、それならとアップルのオンラインサイトの購入ボタンをクリックしてしまったのだ。 今になってあの時の心境を自己分析してみると、きっと齢も四十を過ぎて、連日取材と原稿執筆のためにノートPCをカバンに入れて持ち歩くことに段々と嫌気がさしはじめていたのだろう。長く健やかに働き続け
さて、前段からいよいよ、iPadに主たる環境を移す過程をご紹介して行きたいと思います。 筆者は、Retinaディスプレイを搭載した第三世代iPadを使っていました。その後、7.9インチの小型モデルとして登場したiPad miniに乗り換え、続いてRetinaディスプレイ化されたiPad mini 2に乗り換えました。 後に、9.7インチモデルはより薄型化を極めたiPad Airシリーズへ移行しますが、同時に5.5インチのiPhone 6 Plusの登場からiPad mini 2の使用頻度が極端に落ちてしまい、iPadシリーズの買い替えをしなくなりました。 iPad mini 2では、主に読書やニュースチェックなど、文字を読むシーンでの利用が多かったため、画面が拡大し、より高品位なディスプレイを搭載するようになったiPhone 6 Plusが、その役割を完全に奪うことになったのです。iPad
Appleは3月21日のプレスイベントで、こんな数字を持ち出しました。「現在6億台のPCが、5年以上古いモデルだ」というのです。そして、新たに披露したiPad Pro 9.7インチは、その代替を目指しています。 似たような数字をつい先日も聞きました。昨年11月に発売した12.9インチのiPad Proを披露した際、Appleは「過去1年に販売された8割のPCよりも高速だ」という説明がありました。クロックは下がりますが、これと同じプロセッサが、9.7インチのiPadにも搭載されます。 ここで考えることは2つ。モバイルデバイスはすでにPCの性能を上回るようになった、ということ。その一方でユーザーにとっては、低速なパソコンを使い続けていられる理由もまた存在している、ということです。 iPad Pro 9.7インチはどんな製品? これらの話に入る前に、iPad Pro 9.7インチモデルについて触
単にiPadとして使う分には、値下げされたiPad Air 2も魅力的です。画面が美しく、性能も十分に高いので、いまのAir 2に筆者も大きな不満はありません。 再び議論を呼びそうなのは、「9.7インチのiPad ProがPCを置き換えるかどうか」という点です。 9.7インチ版の登場でも「PC置き換え」は難しい 9.7インチのiPad Proは、「Apple Pencil」によるペン入力や、9.7インチ用の「Smart Keyboard」によるキーボード入力に対応しました。メモリー容量が12.9インチ版の半分の2GBになるとみられる点は残念ではあるものの、まさに小型版iPad Proといってよいでしょう。 アップルはiPad Proを、改めて「PCの置き換え」用として位置付けています。しかし、12.9インチ版の登場以降、多くのメディアやレビュアーが「PCの置き換えにはならない」と指摘してき
MM総研が11月18日発表した2015年度上期(4~9月)の国内PC出荷状況によると、総出荷台数は前年同期から29.5%減の474.1万台に落ち込んだ。Windows 10の正式リリース後も好転の兆しは見えず、通期では1998年度以来の1000万台割れを予測している。 上期の出荷金額は22.9%減の4136億円。円安による値上げと、市場縮小を受けてメーカーが中高価格帯にシフトしたのが要因という。同社調査では、Windows 8、Windows RTを搭載するタブレット型端末はPCに含めていない。 市場別では、個人向けが台数で23.5%減。Windows 10がリリースされたものの、1年間はWindows 7から無償アップグレードできることからハード買い替えを控える動きが広がっているとみている。法人向けは33.4%と大きく減少しており、下期は減少幅は縮小するものの、マイナンバー対応などほかの
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