心臓の移植手術をめぐり、医療機関側が受け入れ体制を理由に患者への移植を見送るケースが起きていることについて日本心臓移植学会が11日、記者会見を開き、「医療機関側の体制が理由で移植が受けられないということはなくさなければならない」と述べ、今後、改善策を国に提言していく考えを示しました。 日本心臓移植学会は11日、オンラインで記者会見を開き、心臓の移植手術を行っている全国の11の医療機関を対象に行ったアンケート調査の結果、受け入れ体制を理由に移植を見送った件数が16件に上ったことを明らかにしました。 医療機関別では ▽東京大学医学部附属病院が15件 ▽国立循環器病研究センターが1件で 手術ができる医師やスタッフがそろわなかったことや、同じ日に別の移植手術がありICUが空かなかったといったことが理由として挙げられていたということです。 会見した澤芳樹 代表理事は、去年行われた心臓移植115件のう