「百年」が企画したワークショップで、参加者が粘土でつくった「追悼碑」。生き延びようとハスの下に隠れた朝鮮人がいたことを知り、ハスの葉を1枚ずつ重ねた人もいた=東京都墨田区で2023年6月4日、後藤由耶撮影 瀬尾忠義・「迫る」編集長が選ぶ5本 2021年7月から毎週日曜日に、大型読み物「迫る」、ジャーナリストの池上彰さんが著名人と対談する「池上彰のこれ聞いていいですか?」(月1回)を連載しています。日曜日にじっくりと記事を読んでいただき、物事を考えるきっかけになればといった趣旨でスタートした企画です。 今年で、関東大震災から100年が経過しました。建物倒壊や火災で多くの命が奪われましたが、震災後には「朝鮮人が井戸に毒を入れた」といった流言が広がり、朝鮮人も犠牲になったのです。政府が設置した中央防災会議の専門調査会の報告書によると、地震の全犠牲者約10万5000人のうち、1~数%が虐殺犠牲者だ