アメリカの大手出版社マクミランはアマゾンでキンドル向けの電子書籍が9・99ドルという低価格で売られていることにジレンマを感じていた。本を作っている出版社自らが価格設定できないのはおかしい。そう思い、ア...アメリカの大手出版社マクミランはアマゾンでキンドル向けの電子書籍が9・99ドルという低価格で売られていることにジレンマを感じていた。本を作っている出版社自らが価格設定できないのはおかしい。そう思い、アマゾン側に、自ら設定した12・99~14・99ドルという価格で売り出したいと言いだした。すると、アマゾンはマクミランの電子書籍はもちろん、印刷された本までもすべてサイトからはずすという暴挙に出た。これが今年1月29日のことである(ネット上で大批判を浴びたアマゾンは、最終的にマクミランの要求を呑むことになった)。 「この行為からも明らかなように、アマゾンは出版社を閉め出しにかかっています」