岐路に立つJDI、“B2C”の新規事業は起死回生の一手になるか:イノベーションのレシピ(1/3 ページ) 厳しい経営状況に直面するジャパンディスプレイ。同社は起死回生の一手として2018年4月に新規事業プロジェクト「JDI Future Trip Project」を立ち上げ、2019年度内にB2C製品を販売開始する予定だ。同事業で部長を務める井戸靖彦氏を始め、JDIの起死回生を担うメンバーたちに新規事業と製品にかける思いを聞いた。 厳しい経営状況に直面するジャパンディスプレイ(JDI)。主力の中小型液晶ディスプレイ事業は、スマートフォン市場の減速や競合との競争激化で苦しい戦いを強いられており、営業損失は2期連続、当期純損失は5期連続で計上している。経営再建に向けて難しい舵取りを迫られる中、同社は総額800億円の金融支援調達にめどをつけたとし、主要銀行と融資枠の更新に向けた協議など事態の好転