衆院選の争点の現場を見ようと、今月初旬、北秋田市阿仁地区にある根子(ねっこ)集落を歩いた。根子は、住民の年代構成が「46年後の日本の姿」とされる。65歳以上が半数を超えて集落の維持が難しくなる「限界集落」になる瀬戸際に立つ。各党の政権公約(マニフェスト)に地方対策も盛り込まれたが、向けられる住民の目はことのほか厳しい。(川瀬大介、石黒慎祐) 6日午前8時半、集落にマイクロバスが到着すると、佐藤静子さん(76)はゆっくりと乗り込んだ。高血圧と腰痛を抱え、送迎バスで週1回、約12キロ離れた阿仁病院に通っている。佐藤さんは16年前に夫と死別してから一人暮らし。5月にはひどいめまいに襲われ5日間入院した。 集落から最寄りの秋田内陸縦貫鉄道・笑内(おかしない)駅までは約2キロ。車がない独り身の佐藤さんにとって病院の送迎バスは「生命線」だ。 阿仁病院は一昨年5月に病床を廃止し、入院はできなくなった。佐
西松建設による巨額献金事件。小沢一郎代表の公設秘書が逮捕された民主党だけでなく、自民党議員にまで延焼し始めた。世界的な経済危機によって、国民生活は深刻な影響を受けている。だが、泥仕合を続ける与野党は有効な手を打てていない。永田町と霞が関に対する国民の不信は回復不能な域まで達している。 危機の今、一人ひとりの国民は何を考えればいいのか。徹底した住民自治を展開している長野県阿智村にその手がかりがあった。この村では自治会が村作りを提案、役場と共同で村作りを進めている。住民の意識レベルの向上によって、議会の改革も実現しつつある。阿智村の実験。ここにも国の未来が見える。 長野県南部、飯田市と下條村に隣接する阿智村。中央アルプスの南端、恵那山の麓に広がる静かな山村である。人口は6466人。かつては律令時代の五幾七道の1つ、「東山道」の宿場町として栄えた。街道の要衝は今でも変わらない。阿智村を横断する中
限界集落の問題は都市対農山村の構図で語られがちだが、それは自分たちではない誰かの責任にしたい農山村と、美しき村という幻想を見たい都市の両方にとって心地好いためだろう。 いわゆる「限界集落」問題は、ここ数十年間続いてきた農山村の過疎化(と都市の過密化)という現象がいきつくところまでいきついたことを示している。現に都市対農山村という構図があるから、その構図で語られるだけのことで、別に農山村の責任転嫁や都市の田舎幻想のせいで事実に反する構図が持ち出されているわけではない*1。 ところで、集落の再編について「過去においては行われていた」とか「かつては限界を迎える前に集落の住民が自ら再編していた」とか書かれているが、これはちょっとピンとこない。高度経済成長期以前、すなわち農山村の過疎化が激化する前にも廃村や集落の消滅といった現象はあったし、中には集落共同体を保持したまま集団離村した例もあったかもしれ
完成式典終了後、ダム湖を眺める旧徳山村の人たち=13日午後、岐阜県揖斐川町の徳山ダム、小川智撮影完成式典終了後、ダム湖を眺める旧徳山村の人たち=13日午後、岐阜県揖斐川町の徳山ダム、小川智撮影 総貯水量が日本最大の徳山ダムの完成式が13日、岐阜県揖斐川町のいびがわアリーナで開かれた。ダム建設のために廃村になった旧徳山村の元村民関係者約400人を含む700人が参加した。 金子一義国土交通相が祝辞で「村民に父祖伝来の土地を離れる苦渋の選択を受け入れていただいた」と述べ、事業主体の水資源機構や岐阜県、県内の揖斐川流域13市町の代表らも村民への感謝の言葉を繰り返した。この後、ダム現地でも献花式があり、参加者はダム建設中に殉職するなどした工事関係者ら8人、完成を見ずに亡くなった元村民らにダムの完成を報告し、追悼の花を手向けた。 徳山ダムの総貯水量は6億6千万立方メートル。ダム建設に伴い旧徳山村
〈問い〉 限界集落とはどんな集落をさす言葉ですか? いま必要な対策を日本共産党はどう考えていますか?(千葉・一読者) 〈答え〉 限界集落とは、住民の減少と高齢化がすすみ、65歳以上が半数以上になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になっている集落のことです。 国土交通省の2006年の調査によると、山間地域を中心に全国6万2271集落のうち、7878が該当し、なかでも2641集落は消滅のおそれがあるといわれています。 最大の要因は、長年の大企業本位の経済政策によって、山間地域の基幹的産業である農林業や地場産業がきりすてられ、公共交通や学校などの生活基盤も破壊されるなど、定住条件が壊されてしまったことです。 これらの集落がある山間地域は自然環境や国土保全、水源涵養(かんよう)など多面的な機能をもっており、国土、環境の維持の面でも放置できない問題になっています。 政府も過疎対策として、補助
東京・新宿区に65歳以上の住民が半数を超える大規模都営団地が出現したことが、同区社会福祉協議会の調査で6日分かった。高齢化に加え建て替えで高齢者が集中したことが原因で、高齢化率トップの群馬県南牧村並みの「限界集落」が都心に生まれたことになる。区社協は孤独死の増加も心配されるとして、対策に取り組み始めた。 山間地で高齢化率が5割超の「限界集落」は存続が困難とされる。インフラの整った都市の事情は異なるが医療など支援が重要。国立社会保障・人口問題研究所は団塊の世代が多い都市部の都道府県で高齢化が進むとみており、「限界集落」が地域の中心都市に現れる可能性もあり、新たな都市問題となりそうだ。 超高齢化が判明したのは総戸数約2300戸の「戸山団地」。1990年から全16棟の建て替えが進んでおり、新宿区社協は、約6割の新住民が入居した昨年末以降、成富正信・早大社会科学部教授と調査を開始。
「希望を捨てないで」別れの時、孫に伝えた思い 横田夫妻のモンゴル訪問から10年 めぐみさんの娘キム・ウンギョンさん一家と面会
地方はどこも元気がない。公共事業は減る一方で、所得は低い、若者はいない。バブル期に作った観光施設は廃墟となっている。にぎやかなのは、日帰りの温泉施設と、道の駅の野菜コーナーくらいである。先日地域振興に関係したボランティアに参加して、地元で行われた会議にも出席したのだが、地域の観光資源を活用して人を呼び込むというのは本当に難しいと思った。 そういうことを専門にやってきた研究者やコンサルやNPOなどその道のプロが、夕張を含め日本各地で失敗しているのである。私のようなド素人が首をつっこんだところで、できる発言など何も無い。まあ国内で観光客を呼び込むのは限界だと思う。だから政府は観光庁なる新しい官庁を作って外国人を呼び込もうとPR しているものの、国際的な観光地として成立するような地域はごく限られている。 一時的に客を呼び込んでも長続きはしない。ブランディングに成功する観光地もわずかにあるだろ
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